衆院憲法審査会は5日、今後扱うテーマについて討議した。自民党の新藤義孝氏は日本国憲法の公布から3日で80年を迎えたことに言及。同審査会で議論が進んでいる緊急事態条項創設を念頭に「できるだけ速やかに起草委員会などを設置し、条文起草の作業に入る段階に来たのではないか」と述べ、条文起草委設置を改めて訴えた。
 新藤氏は「80年の間に内外の情勢は大きく変わっている。国民投票による憲法改正の実現は時代の要請であり、待ったなしの必然になっている」と強調。次回以降は戦争放棄を定めた9条を取り上げ、集中的な討議を行うことを提案した。
 統一会派「中道」の国重徹氏(公明党)は、緊急事態条項の柱である衆院議員任期延長に関し「なお確認、検討すべき重要な論点が残っている」と述べ、今国会の優先議題とするよう求めた。衆院解散権の制約や臨時国会の召集期限についても検討を深めるべきだと指摘した。
 日本維新の会の阿部圭史氏は「9条2項削除による集団的自衛権行使の全面容認と国防軍創設を行うべきだ」と主張。国民民主党の玉木雄一郎代表は「高市早苗首相が目指す来年春の発議を実現するなら、何を議論しないかを決めることも重要だ」と述べ、議員任期延長と参院選の合区解消にテーマを絞り込むよう求めた。
 参政党の和田政宗氏は憲法全体の見直し、チームみらいの古川あおい氏は国会へのオンライン出席を巡る議論を提起し、共産党の畑野君枝氏は「憲法審を動かすべきでない」と語った。 
〔写真説明〕今後扱う課題について討議が行われた衆院憲法審査会=5日午前、国会内
〔写真説明〕衆院憲法審査会で発言する自民党の新藤義孝氏=5日午前、国会内
〔写真説明〕衆院憲法審査会で発言する統一会派「中道」の国重徹氏=5日午前、国会内

(ニュース提供元:時事通信社)