AI監視カメラ付きLED屋外照明「AIマキビシカメラ&アルカス防犯・街路灯」

IoT技術開発のmtes Neural Networks(エムテスニューラルネットワークス、東京都品川区)は、LED照明メーカーのスリーエス(東京都中央区)と共同で開発したAI(人工知能)監視カメラ付きLED屋外照明「AIマキビシカメラ&アルカス防犯・街路灯」4種類を30日から発売する。

同社代表取締役兼CEOの原田隆朗氏は「これまで街路灯は電源工事などが必要なため、設置のハードルが高かった。それらが不要になることで、これまで設置が難しかった公園や駐車場、工事現場、路地や山道など、どこでも設置できるようになる。初期導入費用もこれまでの半分から3分の1程度に抑えることができる」と述べた。

商品を解説する原田社長

「AIマキビシカメラ&アルカス防犯・街路灯」は独自の太陽光パネルと蓄電池を搭載。曇りや雨天状況下でも最大90時間の点灯状態が確保できる。非常用電源として緊急時にスマートホンなどへの充電機能も装備し、1度に25台が接続可能だ。AI機能を搭載したカメラは画素数808万画素で1秒に3枚撮影することができ、クラウドやオンプレミス環境に保存される。「AIが学習を行なっていけば、将来的には高齢者や子供を認識して家族に知らせることや、不審な動きを感知して警察に通報することも可能だ」とする。

3年後の販売目標は年間70万本。原田氏は「先日大規模な停電が発生した静岡県の自治体や大手の鉄道会社など、すでに多くの問い合わせが入っている」と自信を見せている。

(了)