大地震などの災害で、電気や水が途絶えたり、あるいは施設そのものが被災しても、事業の中断が許されない医療機関。人材・資機材などが不足する中、入院患者の安全確保や、押し寄せる被災者への救急措置など、医療業務を継続するための備えは極めて重要だ。一方で、内閣府が09年7月に発表した「特定分野における事業継続に関する実態調査」の結果では、医療施設におけるBCPの策定率は4.8%にとどまり、現実とのギャップを浮き彫りにした。医療機関のBCPを取材した。

  • 災害医療最前線  白鬚橋病院(東京都墨田区)
  • 酸素を止めない 病院BCPを支えるサプライチェーン
  • 災害医療の課題は何か
  • 電気を止めない  有明病院(東京都江東区)
  • BCPで市民の信頼獲得  黒木記念病院(大分県別府市)
  • 防災に欠けていた視点

リスク対策.com Vol17 2010年1月号