近所づきあいが事業継続力を高める秘訣
ハザードマップの背景まで読む!
香川大学/
IECMS地域強靱化研究センター准教授
磯打 千雅子
磯打 千雅子
香川大学博士(工学)。2015 年度地区防災計画学会室崎賞(論文賞)を受賞。専門分野は地域防災、BCP、DCP(地域継続計画)、地区防災計画。香川県防災会議委員、国土交通省四国地方整備局四国建設業 BCP 等審査会委員、香川県中小企業BCP優良取組事業所認定制度審査委員、香川地域継続検討協議会委員・事務局、 内閣府地区防災計画アドバイザリーボード委員、地区防災計画学会理事、NPO法人女性技術士の会理事。著書に「地域と企業」など。
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みなさん、はじめまして。香川大学の磯打(いそうち)です。主な研究テーマは事業継続計画(BCP)や、地域の継続計画(DCP:District Continuity Planと呼ばれています)、それから2014年に新たに制度化された「地区防災計画」などです。「えっ、そんな言葉聞いたことがない」という方も心配しないでくださいね。難しいことではありません。今後これらについても説明していきます。
私は、香川大学に来る前は、民間のコンサルタント会社に長く勤めていました。各分野のプロフェッショナルの方が記事を書いている媒体にはじめての執筆で、加えて人生初の連載で緊張しています(笑)
これから企業と地域の関係性について、BCPの側面や地域防災の観点から記事を執筆していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
企業にとってのご近所づきあいとは?
ところで、みなさんの会社は周辺ご近所とのおつきあいはありますか?
お隣の会社や住民の方と顔を合わせれば挨拶したり、何気ない会話が生まれるような関係ですか?
町内会やまちづくり協議会へはどうでしょう? お祭りや防災訓練に参加したり、何か頼んだり頼まれる関係でしょうか?
町内会などの活動のように、一見自社の業務に関係なさそうな地元の集まりに顔を出すことは、自社の事業継続を考える上で、実は大変重要な情報を得られるチャンスになるんです。
今回はその理由について考えてみたいと思います。
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