自分の塀から変える、地域を動かす防災士の活躍

最後にご紹介するのは地域の防災士さんの取り組みです。清流の国ぎふ 女性防災士会会長・伊藤三枝子さんは、まずご自宅のブロック塀を撤去されました。

撤去されると外から見えるので不安になったものの、ブロック塀がある時には気づかなかった事がわかったとおっしゃる伊藤さん。この近くの公園に遊びに来る赤ちゃん連れや親子が塀の前を毎日通っていることが見えたのだそうです。ブロック塀を撤去して本当によかったとおっしゃっていました。まず自分から始める。大事ですよね!

次にNPO法人日本防災士会長野県支部事務局長の塩沢裕己さんのお話しです。塩沢さんは、地区の自主防災会で会合を行った際に防災士として以下のように提案されました。

・地区内の危険な箇所を把握して地図に落としておきましょう。
・特にブロック塀のお宅については、強度チェックについてのチラシなど配布しましょう。
・危険であれば市の補助金を利用出来ることを伝えて撤去やコンクリート以外の塀にしてもらうようお願いしましょう。

この提案を真摯に受け止めた自主防災会の役員の方が地区内を歩き、地図に落とし込みブロック塀のお宅に強度チェックと撤去のお願いをされました。それをまた真摯に受け止めてくださった所有者の方がアルミ製の塀に変更されました。

地域でつながりのある方からきちんと説明してもらうと違いますよね。地図に落とし込むことからどうしたらいいかまでわかりやすく説明された塩沢さんと、それに心動かされ、足を運んだ自主防災会の方、そして、実際に塀を代えてくださった地域の方の連携が素敵です。

危険なブロック塀の撤去は地域を新しく繋ぐ力にもなるかもしれません。皆さんの地域でもぜひ、新しい動きを参考に、できることから始めていただきたいです。

もう誰一人、ブロック塀で人が亡くなってはいけません。

(了)