2016/05/27
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
災害時にも使える「ナチュラルクリーニング」
災害時の消毒は「アルコール」がおススメ!
さて、お湯が必要な重曹が使えないとなると、災害時の消毒には何が最も使えるでしょうか?本橋さんと意見が一致したのが、「アルコール」です。水がなくても消毒に使えます。消毒用アルコールというのが市販されていますし、アルコールOKのスプレーボトルも100円均一ショップで販売されています。
避難所でも、子育て現場でも、ノロ、ロタなど嘔吐下痢症が気になりますね。そんな時の除菌に使えます。子育て支援ひろばでも、赤ちゃんがなめたおもちゃなど、ひろば終了後に全部ひとつひとつアルコールで拭いてお掃除していました。
アルコールも「ナチュラル」な素材として広く受け入れられているという事実は、面白くもあるのですが、水やウェットティッシュがないときでも、これをシュッとふきつければ、除菌できるウェットティッシュになります。
ただし、アルコールはもちろん手荒れの原因にもなります。髪には使いたくありませんね。アルコールは、そのほかにもいろいろ応用できそうですので、引き続き本橋さんとも意見交換して、またまとめてみたいと思っています。
手の洗い方は、厚生労働省から出されている以下のQAもご参照ください!
A15 手洗いは、 手指に付着しているノロウイルスを減らす最も有効な方法です。 調理を行う前(特に飲食業を行っている場合は食事を提供する前も)、食事の前、トイレに行った後、下痢等の患者の汚物処理やオムツ交換等を行った後(手袋をして直接触れないようにしていても)には必ず行いましょう。常に爪を短く切って、指輪等をはずし、石けんを十分泡立て、ブラシなどを使用して手指を洗浄します。すすぎは温水による流水で十分に行い、清潔なタオル又はペーパータオルで拭きます。石けん自体にはノロウイルスを直接失活化する効果はありませんが、手の脂肪等の汚れを落とすことにより、ウイルスを手指から剥がれやすくする効果があります。
なお、消毒用エタノールによる手指消毒は、石けんと流水を用いた手洗いの代用にはなりませんが、すぐに石けんによる手洗いが出来ないような場合、あくまで一般的な感染症対策の観点から手洗いの補助として用いてください。
出典:厚生労働省ホームページ 「ノロウィルスに関するQ&A」
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html
それから、個人的な好みの問題なんですが、洗剤類のあの自己主張の強いラベルや色や匂い。「もうちょっとシンプルで、目立たずひっそりしていてくれないものかな」と思っているので、ナチュラルクリーニングにすると、容器が楽しめます。ここ、全然科学的でもロジカルでもありませんが、個人的に重要です。
講座を聞いて気分が盛り上がっていたので、持っていた重曹類をさっそくシンプルな容器に移してみました。生活に化学式があるのも、ちょっと楽しいものです。
ナチュラルクリーニングでは、シュガーボトルに入れる人も多いようですが、 写真下は、無印良品のボトル。 シンプルでしっかりした作りですが上のボトルの穴のように、口が狭い!そこで、下のボトルのようにすべてが穴になるように、電動ドリルで改造しました(笑)。ぽちっとはまらなくなりますが、重曹は密封しないほうが安全なのでこれでもいいかなあと思って作りました。掃除のテンションがあがるかどうかは、見た目がすべて・・(と私は思っている)。
ただし、粉の詰め替えの際には、シュガーボトルのほうが楽そうです。本橋さんの講座の上級編では、シュガーボトルタイプのお土産つきがもらえることが多いです♪
さて、いろいろ書きましたが、結論。
2、でも、防災と同じで、意識して覚えて毎日利用すべきことは、「その仕組み」
3、化学(仕組み)がわかっているから、災害時に応用できる
4、普段使っているからこそ、災害時にも使える。
5、普段使っていないのに災害時だけ使おうとすると、「水がなくても重曹を髪の毛にふりかける」という情報が間違っていると理解できない。
6、普段使っていても、化学を理解していないと、災害時応用できずかえって危険になってしまう。
みなさんも、仕組みを知って、毎日を楽しく、きれいに、楽に、だからこそ災害時にも役立つ「一石四鳥」のナチュラルクリーニング。普段からいかがでしょうか?
(了)
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