平将明サイバー安全保障担当相は20日の記者会見で、「能動的サイバー防御」の司令塔機能を担う「国家サイバー統括室」を7月1日に発足させると発表した。「内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)」を改組する。統括室のトップには次官級の内閣サイバー官を新設する。
 サイバー防御導入法の成立を受けたもので、2026年中に侵入・無害化措置を、27年中に通信情報の取得・分析の運用を開始する。平氏は「司令塔機能をしっかり果たし、能力を構築していく」と強調した。
 政府は7月1日付で、「サイバーセキュリティ戦略本部」のトップを官房長官から首相に格上げし、構成員を関係閣僚から全閣僚に見直す。 
〔写真説明〕平将明サイバー安全保障担当相=5月9日、首相官邸

(ニュース提供元:時事通信社)