2019/07/09
本気で実践する災害食
ストレスを解消するビタミンC
次にビタミンCはどうでしょうか?
避難所で生活した人たちがビタミンCは不足したと言っています。特に測定したわけではないのに「生野菜が食べたかった」「ほとんど野菜のおかずを見なかった」ために不足しているなど自己評価したのです。ビタミンCの多い食品を28品目挙げてみました(表)。
半分以上16品目が野菜です。果物は柿とレモンなど9品。他にはのり、抹茶、牛肝臓(生)の3品です。災害前には、野菜、果物は一度に食べる分量が比較的多いので気を付けていれば不足しないでしょう。しかし、災害時は要注意です。ライフラインが停止していて野菜は洗うことができないし、日持ちしませんから取りにくいです。
ところで、ビタミンCは体内でどんな役割をしているのでしょうか。脳で興奮系の神経伝達物質が働くときのお手伝いをするので、ストレスを解消する力を強めます。また免疫力、抗酸化作用も同時に高まります。ビタミンCは余分に取っても体内に貯蔵されないとこれまでいわれていましたが、副腎が高濃度のビタミンCを蓄えます。ですから、日頃の食事が大切で、健康を意識してしっかり野菜や果物を食べ、災害のストレスや免疫力の低下に打ち勝つことが大切です。備蓄に適した食品に黄色のマークを付けました。のり、じゃがいも、さつまいも、ししとう、果物では柿、ネーブル、きんかん、グレープフルーツ、ゆずなどは比較的長持ちします。
日頃からの栄養管理が大切
日頃から食事に無頓着な人もいます。コンビニで市販の食品(多くはデンプンと脂肪)を買い、時間に追われて超忙しいような人です。しかし、もし病気になり待合室で長時間待ち、あげくの果てに入院となれば、さらに多くの時間をごっそり失うことになりかねません。質の良い食べ物をいろいろと自分で試し、選び、多少でも手を加える方がはるかに得策です。毎日健康体であれば、災害時に健康を害する程度も少ないことでしょう。日頃から質の良い食べ物を備蓄し、災害に備えましょう。自分の「餌係」は他でもない自分自身、これが鉄則です。
(了)
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