ビタミンB群:体調を整える上で不可欠

さて、ビタミンB群とはB1、B2、B6、B12、B3(パントテイン酸)、葉酸、ビオチンの総称で、全て弦楽器。これらは体の中で総合的に働き、体調を整えています。免疫力を高め、取ったブドウ糖を体内でエネルギーに変え、神経間の情報伝達の働きを助け、粘膜の働きを助け、酵素が働くときのお手伝いなどをします。災害後、なかなか寝つけないとすれば、ビタミンB群を取ることで神経の伝達機能がうまく働き始めることが期待されます。また、おにぎりだけで、おかずがない食事を続けていると、でんぷんはブドウ糖に変わり、さらにエネルギーに変わるのですが、そのとき、助っ人のお手伝いとしてビタミンB群が必要になります。これが欠乏すると低血糖症になります。私たちは、しっかりビタミンB群が取れているかどうか、目で見ることができないので、不足していても分かりにくい。今の世の中はデジタル化されるので安心していますが、目に見えないものの方が多く、ビタミンの欠乏は軽視されがちです。しかし、体の不調だけはなんとか自覚できるので、ありがたいです。自分の体の調子は自分でしっかり観察し自己調整しましょう。

さて、次の表でビタミンB群はどこに含まれているのでしょうか?

表を見ればお気付きのように、含まれている量は微量で、多くの食品から足し算しながら食べなければビタミンB群は取りにくいです。「これ1つでOKです」というものをお望みなら、ビタミン剤を飲むしかないですね。

1日にどれだけ食べるかという推奨量は、B1=男1.5ミリグラム、女1.2ミリグラム、B2=男1.7ミリグラム、女1.4ミリグラムです。ごくわずかなのに、不足するのですね。野のもの、山のもの、海のものを満遍なく集めて大自然を自分の中に取り込んでいくしか方法はありません。災害食はおにぎり1個と水だけというお粗末なものになりがちです。表の黄色の食品は「備蓄が可能」なものです。同じ備蓄をするなら質を吟味し、自分を元気にする食べ物を選びたいものです。

ビタミンBを多く含む食材で備蓄に適しているもの