2016/06/27
ペットライフセーバーズ:助かる命を助けるために
ビデオの解答:車の窓を割って車内のペットを救出する場合に気をつけなければならないこと。
1、窓を割るときにはペットが居るシートではなく、ガラスが飛散しないようにできるだけ遠いガラスを割る。なお、ガラスを割る場合は、スイートスポットと呼ばれるガラスを叩いてみて一番音が高いところで、ピラーに近い下側を割ること。中央部分は一番割れにくい。
ツールを使うと簡単に割れる
2、救出後は、熱くなっているアスファルトにペットを寝かせないこと。真夏日の場合、アスファルトは摂氏60度近くになることがあるため、できれば、毛布やバスケットストレッチャーなどの上に寝かせ、常温の水で濡らしたタオルで気化熱効果を利用し、徐々に体を冷やすこと。氷水は急激に血管を縮め、バランス良く冷やせないため、少し冷たいくらいの水で体全体を徐々に冷やすのが望ましい。
3、もし、ペットの意識がある場合は、真水ではなく、ナトリウムなどのミネラルがバランスよく含まれた人間用の経口補水液などを飲ませるほうがよいそうです。
4、ペットが興奮状態にある場合は、窓ガラスを開けてからすぐに飛び出したり、噛みつかれたりすることもあるため、窓ガラスを割った後は換気だけを行い飼い主を待つ。必要があれば少しずつ水を与える。
今年の夏は、猛暑になりそうです。心肺蘇生法講習などで、熱中症について話す機会がありましたら、ペットの熱中症についても少しだけお話しいただけると幸いです。
次回は、「ペットの観察処置について」です。
PetTech
http://www.pettech.net/
BART(Basic Animal Rescue Training)
http://basicanimalrescuetraining.org/
BARTのブログで紹介されました。
http://goo.gl/ZoJoX6
ペットセーバー
http://petsaver.jp
(了)
ペットライフセーバーズ:助かる命を助けるためにの他の記事
おすすめ記事
-
競争と協業が同居するサプライチェーンリスクの適切な分配が全体の成長につながる
予期せぬ事態に備えた、サプライチェーン全体のリスクマネジメントが不可欠となっている。深刻な被害を与えるのは、地震や水害のような自然災害に限ったことではない。パンデミックやサイバー攻撃、そして国際政治の緊張もまた、物流の停滞や原材料不足を引き起こし、サプライチェーンに大きく影響する。名古屋市立大学教授の下野由貴氏によれば、協業によるサプライチェーン全体でのリスク分散が、各企業の成長につながるという。サプライチェーンにおけるリスクマネジメントはどうあるべきかを下野氏に聞いた。
2025/12/04
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/12/02
-
-
-
-
-
-
目指すゴールは防災デフォルトの社会
人口減少や少子高齢化で自治体の防災力が減衰、これを補うノウハウや技術に注目が集まっています。が、ソリューションこそ豊富になるも、実装は遅々として進みません。この課題に向き合うべく、NTT 東日本は今年4月、新たに「防災研究所」を設置しました。目指すゴールは防災を標準化した社会です。
2025/11/21
-
サプライチェーン強化による代替戦略への挑戦
包装機材や関連システム機器、プラントなどの製造・販売を手掛けるPACRAFT 株式会社(本社:東京、主要工場:山口県岩国市)は、代替生産などの手法により、災害などの有事の際にも主要事業を継続できる体制を構築している。同社が開発・製造するほとんどの製品はオーダーメイド。同一製品を大量生産する工場とは違い、職人が部品を一から組み立てるという同社事業の特徴を生かし、工場が被災した際には、協力会社に生産を一部移すほか、必要な従業員を代替生産拠点に移して、製造を続けられる体制を構築している。
2025/11/20
-
企業存続のための経済安全保障
世界情勢の変動や地政学リスクの上昇を受け、企業の経済安全保障への関心が急速に高まっている。グローバルな環境での競争優位性を確保するため、重要技術やサプライチェーンの管理が企業存続の鍵となる。各社でリスクマネジメント強化や体制整備が進むが、取り組みは緒に就いたばかり。日本企業はどのように経済安全保障にアプローチすればいいのか。日本企業で初めて、三菱電機に設置された専門部署である経済安全保障統括室の室長を経験し、現在は、電通総研経済安全保障研究センターで副センター長を務める伊藤隆氏に聞いた。
2025/11/17






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方