安全教室(Safety School)

安全10カ条を学んだ後に向かうのは安全教室です。そこでは、倉庫内でのさまざまな作業やそれに使う道具の使い方が学べます。安全な商品の持ち上げ方や安全な歩行速度(早すぎないことが重要です)、また、ハサミやカッターの使い方など、通常では当たり前と思えるような項目も全ておさらいし、安全対策のポイントについて確認を取っていきます。

世の中で当たり前の作業であるほど、そのやり方はまちまち、それを正しいやり方に補正しておくことが大事なのです。自分は知っていることでも、他の人が同じように知識を持っているとは限りません。しかし、誰か一人でもちょっとしたけがをしただけで、作業全体の流れが止まってしまいます。ですから、誰一人としてけがをすることがないように当たり前のことが驚くほど当たり前にできるようにしなくてはいけないのです。実際、カッターの使い方1つ取ってみても、持ち方、軍手などの保護具の使い方、姿勢について完璧にできる人は意外に少ないものです。

この安全教室は、繁忙期のクリスマスシーズンになると一日数十人の受講者が参加することになるので、非常に多忙な状況になりますが、この教室の授業を受けてからでないと、いかなる人も作業現場に出ることはできません。

こうして入社日に徹底して叩き込まれた安全を維持していくためにどのような仕組みが存在するのでしょうか?次回はその仕組みについてお話しします。

(了)