2019/09/24
防災・危機管理ニュース

東京都の小池百合子知事は24日、東京都千代田区の内閣府を訪問。武田良太・防災担当大臣と面会した。東京都町村会長の河村文夫・奥多摩町長および東京都島しょ町村会長の三辻利弘・大島町長と共に、台風15号被害について激甚災害指定など国への要望を行った。
都内では島しょを中心に被害が大きく、住宅1200棟超のほか、道路や河川、港湾や農業など被害は多岐にわたっている。都からは激甚災害指定の他、災害復旧事業の早期採択、都と島しょ町村への財政支援などの要請が行われた。
小池知事は面会後に報道陣の取材に応じ「激甚災害指定の他、災害復旧事業の早期採択などを要望した。激甚災害指定は農業について国から受けられると聞いており、確認した」と述べた。
千葉県の他都内島しょ地域でも多い、家屋の屋根の損壊に対する国の支援については「千葉県などでは認めるということだが、被害を精査したうえで(都内でも)支援を認めてほしいとお願いした。(武田)大臣は被害状況を見て判断するとのことだが、台風17号でも強風が起こっており、島しょの元気を取り戻すためにもお願いしたい」と述べた。武田担当相は15日に大島と新島を視察しており、国は被害状況を精査したうえで手続きを進める方針。
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
緊急事態宣言下の社会江戸庶民の危機対応に学ぶ
国内で新型コロナの感染が確認されてから約1年。度重なる緊急事態宣言の発出と延長もあり、影響が長期化しています。しかし、日本社会が感染症の危機に直面したのは今回が初めてではありません。近代以前の社会は感染症の危機にどう対応してきたのか。日本近世史、医療社会史を専門とする奈良女子大学の鈴木則子教授に聞きました。
2021/02/26
-
災害時のトップの役割は何ですか?
リスク対策.comが行った地震シミュレーションアンケートの結果から、災害対策のポイントを学ぶシリーズ3回目は代替要員です。このシリーズが終わる頃には、きっと自分たちの防災やBCPのレベルが向上しているはずです!
2021/02/23
-
資金繰り支援頼みでギリギリ経営を維持負債増えるも売上なし 春先の息切れ懸念
新型コロナ関連の経営破たん件数は、昨年9月以降1カ月90~100件超の高い水準で推移。2月も最多の発生ペースを更新している。緊急事態宣言解除が見送られ、外出自粛や時短要請が引き続き売上を圧迫。年度末を控え、息切れ企業の増加で倒産はさらにピッチを上げる可能性が高い。リレーインタビュー第4弾は中小企業の経営環境について。
2021/02/22