2017/03/01
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
こちらは埼玉県飯能市の小学校で実施されている個人備蓄。
学校指定のビニール袋の中に個人購入した備蓄品が入っています。ピンクの紙に入れるべきものや自分で必要か考えてから入れるもの、1年で入れ替えるものなどの注意書きが書かれています。
下は、埼玉県立日高特別支援学校で実施されている個人備蓄です。防災教育チャレンジプラン、「ぼうさい甲子園」でそれぞれ2年連続入賞するなど熱心に防災に取り組む同校では、ひとりひとり必要な医薬品や食事内容が異なるなどの事情に対応するため個人備蓄が採用されています。
齋藤朝子教諭によると、備蓄を依頼した際に意識したことは
「温めなくても、開ければすぐに食べられるもの」
「食べたことのあるもの」
「スプーンなども一緒に入れておく」
「それぞれが食べやすい形態のもの」
「わざわざ高い非常食を買わなくても学期ごとに賞味期限を確認できるのでスーパーで手に入るものでいい」
という事です。
学期末に返却し、入れ替えなどをして新学期に持ってくるスタイルです。袋は初年度に学校が100円ショップでまとめ買いをしたものです。紐の袋にしてしまったので、背負いにくかったという欠点はありました。中身は個人購入です。
医薬品については1回分ずつ小分けにして「1日目朝 〇〇〇〇(名前)」と記載しています。3日分の服薬はお薬情報書と服薬依頼書と共に保健室に提出し、保管します。防災袋と同様に学期ごとの返却をしています。薬に変更があった場合も、服薬依頼書を訂正した上で新しいものに交換する制度になっています。
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』の他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年4月23日配信アーカイブ】
【4月23日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:南海トラフ地震臨時情報を想定した訓練手法
2024/04/23
-
-
-
2023年防災・BCP・リスクマネジメント事例集【永久保存版】
リスク対策.comは、PDF媒体「月刊BCPリーダーズ」2023年1月号~12月号に掲載した企業事例記事を抜粋し、テーマ別にまとめました。合計16社の取り組みを読むことができます。さまざまな業種・規模の企業事例は、防災・BCP、リスクマネジメントの実践イメージをつかむうえで有効。自社の学びや振り返り、改善にお役立てください。
2024/04/22
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年4月16日配信アーカイブ】
【4月16日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:熊本地震におけるBCP
2024/04/16
-
調達先の分散化で製造停止を回避
2018年の西日本豪雨で甚大な被害を受けた岡山県倉敷市真備町。オフィス家具を製造するホリグチは真備町内でも高台に立地するため、工場と事務所は無事だった。しかし通信と物流がストップ。事業を続けるため工夫を重ねた。その後、被災経験から保険を見直し、調達先も分散化。おかげで2023年5月には調達先で事故が起き仕入れがストップするも、代替先からの仕入れで解決した。
2024/04/16
-
工場が吹き飛ぶ爆発被害からの再起動
2018年の西日本豪雨で隣接するアルミ工場が爆発し、施設の一部が吹き飛ぶなど壊滅的な被害を受けた川上鉄工所。新たな設備の調達に苦労するも、8カ月後に工場の再稼働を果たす。その後、BCPの策定に取り組んだ。事業継続で最大の障害は金属の加温設備。浸水したら工場はストップする。同社は対策に動き出している。
2024/04/15
-
動きやすい対策本部のディテールを随所に
1971年にから、、50年以上にわたり首都圏の流通を支えてきた東京流通センター。物流の要としての機能だけではなく、オフィスビルやイベントホールも備える。2017年、2023年には免震装置を導入した最新の物流ビルを竣工。同社は防災対策だけではなく、BCMにも力を入れている。
2024/04/12
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方