「高尾山サタデーナイトミュージアム」にて夜の展示物散策の模様。夜だとワクワク度UP!! 

防災イベントって腰が重いという方も、防災イベントを開催しようと思っているけど、マンネリになっている・・という方も、こんな防災イベントはいかがでしょう?今週は、この発想新しいかも!と思った防災イベントについてまとめてみます!

まずは、こちら。「高尾599ミュージアム」で開催された、「高尾の夜を楽しみ、動物の生態や防災を学ぼうサタデーナイトミュージアム」

実はこのイベント、100名募集だったのですがあっという間に定員に達したため、開催前に10月14日の追加開催が決定しました。

たまたま私が防災の講師を仰せつかったわけですが、防災の講師が誰であっても、そして防災イベントなんて重そうなイベント絶対行かないって人でも、これなら参加したくなってしまうのではないでしょうか?

だって「サタデーナイトミュージアム」ですよ! ナイトミュージアムっていう映画もありましたね。博物館の展示物が夜になると動き出すというもの。夜に水族館で一泊するイベントなども人気イベントですから、博物館に夜、行ってみるというだけでワクワクすることうけあい!

当日は、こんなスケジュールで開催されました。

当日のスケジュール。イベントが盛りだくさん!

プロジェクションマッピングから高尾昔ばなしとか、高尾の動物達のお話と盛りだくさん。高尾の動物のお話では、15カ所に設置されたカメラに映ったカモシカやイノシシやタヌキ、うさぎたちの映像を確認。身近にこんなに動物たちがいるんだという感動とともに、最強の「かわいい!」の絶賛を集めた動物に目が釘付け♪

さて、No.1人気は誰だったでしょう?答えは、イノシシの赤ちゃん。ウリ坊です。大きくなるとこんなになるのですけどね・・という解説の声を上回る「かわいい」の嵐でした。

イノシシの赤ちゃんが一番人気!(※画像はイメージです 出展:Photo AC)

災害って豊かな自然の裏返しなので、どちらもおつきあいの仕方を考えなきゃいけないものですが、表面的な理屈ではなく「体験で得られる」こんな講座こそが防災講座なのかもと思いました。

で、こんなに楽しいイベント満載で防災講座の時だけつまらないなんて言わせない!そこはもちろん私のがんばりどころでもありました♪

イルミネーション作りもアイデアが詰まっています。こんな手作り防災グッズならふだんから飾っておけて、だからこそどこにあるかわかるので、災害時も即使えますね。

イルミネーション作り。ラミネートフィルムにイラストを写し、色付けした後、トレーシングペーパーを中にはさんでラミネートして半透明感を出しています。中にはキャンドル型のLEDが入っています

 できあがったイルミネーションをライトアップ。ここで薄暮ライブも行われます。ほんと、盛りだくさん♪

できあがったイルミネーションを館内に設置 楽しい防災イベントの夜 

この、ありそうでなかった楽しい防災イベントを企画した高尾599ミュージアムの滝本慶三館長にお話を伺いました。

「本館は災害時の避難場所になっているため、防災イベントを検討しておりました。ただ、閉館後でないと多くの参加者を対象としたイベント実施が難しいので夜に行うというのが前提条件でした。夜にやるのであれば楽しくリアルに学べるものにしたいと考え、懐中電灯持参やイルミネーション作りや動物の生態映像、暗闇での昔話などを組み込んでいった結果ということです。炊き出しは手間と衛生面で悩んだ末にレトルト対応としましたが食事がセットになっているということでお母さん方には喜ばれたのかなと思います」

とのことです。さらに

「ミュージアムを学校やお寺に変えたらどこの地域でも実施できそうな内容なので参考になれば幸いです」

みなさんの地域の素敵な場所でも開催できそうですね!