2017/06/16
ニュープロダクツ

日本気象協会は、個人ごとの熱中症の危険度を簡易的に診断する「熱中症セルフチェック」を開発し、ウェブサイトで提供している。名古屋工業大学と東北大学と共同で研究した熱中症リスクを評価する技術を応用し、対象者の年齢、活動の内容、周辺の環境条件を取り入れることで、今まで加味できなかった「身体の個人差を考慮した予防策」を提示することができるようになった。
「年代」「活動レベル」「現在地」を選択すると、その環境に1時間いた場合の熱中症危険度を4段階のレベルで診断。選択内容と気象条件をもとに、発汗量や体温上昇量を算出し、「どのくらいの量の水分が失われるか」を表示するとともに、水分摂取や休憩の目安を伝える。外出先での熱中症危険度をその場で調べられるよう、スマートフォンでも利用しやすくなっている。

日本気象協会、名古屋工業大学、東北大学は、2015年に「個人に応じた熱中症対策を提案する、新たな情報」の共同研究を行い、同じ気象条件のもとでも、年齢や性別などの違いによって熱中症の危険性が異なることがわかり、今回の開発に至った。
■ニュースリリースはこちら
https://www.jwa.or.jp/news/2017/04/post-000838.html
(了)
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com:横田 和子
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
これからの国土づくり 「構想力」と「創意工夫」で
政府の復興構想会議のメンバーとして東北の被災地を訪ね、地域の再生や強靭な国土づくりに多くの提言を行った東京大学名誉教授の御厨貴氏は当時、これからの日本の行方を「戦後が終わり、災後が始まる」と表現しました。あれから10年、社会はどう変わったのか。いつか再び起こる巨大地震をめぐり、政治・行政システムや技術環境、市民の生活や仕事はどう進歩したのか。これまでを振り返ってもらいながら、現在の課題、今後の展望を語ってもらいました。
2021/01/14
-
ボランティアの可能性~被災地におけるボランティアの役割と現場で生じている課題~
災害時のボランティアの役割や被災地で生じる課題などについて
2021/01/14
-
FEMAが18の自然災害と社会的脆弱性までを解析したリスク指標を発表
米国連邦緊急事態管理庁(FEMA)は、州や地方自治体が自然災害に備え、被害を軽減させるのに役立つ新しいナショナル・リスク・インデックス(NRI)を発表した。
2021/01/11