防災は人生を楽しむこと

また内閣府の資料では、豪雨になってしまってから車での避難が危険になることも当然の前提として書かれています。前見えないですから。

たとえ雨が少なくなってきたとしても、豪雨後の夜のクルマの避難がどれだけあり得ないか、動画も付けて以前記事にしましたので、こちらもご確認ください。

■冠水道、夜だとクルマで突っ込むワケ
 川のような深みにはまって脱出困難に
https://www.risktaisaku.com/articles/-/22095

早めに避難するのであれば、台風は3日前から考えておきたいですよね。このマンガで出てくる「旅のしおり」とはこんな感じです。避難とか準備という言葉だと何をしていいかイメージにしくいので、旅だと思えば必要なものをチェックしやすいかもということで、「旅のしおり」が作成されています。

写真を拡大 EMINBO「旅のしおり」(一部抜粋の上作成)

避難した方がいいと思っても、冷蔵庫の電気はそのままにしておいていいの? どうすれば?など、防災マニュアルにない悩みも実際にはたくさん出てくるわけです。それらをあらかじめチェックできるのが「旅のしおり」です。

避難先については、実家やスーパー銭湯などが例示されてますが、新型コロナ禍にあっては高齢者のいる場所や、施設によっては使えない場所もあるので、より避難先を慎重に考えないといけないですね。

実際に、車椅子や出産直前など避難することが困難な方もいます。事前に何ができて何ができないか、考えておくことが今まで以上に重要になっています。

このすてきなマンガを作成してくださったのが、教えてドクタープロジェクト
https://oshiete-dr.net/oshietedr/
のエムラヤスコさんですが、災害時の乳幼児栄養マンガで国際的にも評価されていたり、
https://andorisu.jimdofree.com/災害時の乳幼児栄養マンガ/
厚生労働省のオンライン診療の資料も書かれていて大活躍されています。
https://www.mhlw.go.jp/content/000621727.pdf

最後に、この「江戸川みんなの防災プロジェクト」の「わたしたちの思い」にこんな言葉が書かれているので、ご紹介します。

防災は今日を愛し、明日に備えること

私たちの人生、大切な人の人生、それが災害後も壊れることなく続くように備えることが防災です。
それには個人の防災リテラシーはもちろん、人とのつながり、お互いの多様性を理解し尊重することがとても大切です。
災害に強い地域は普段から、生き生きと暮らせる地域。
江戸川みんなの防災プロジェクトでは、区民主役で様々な組織と協力しながら、人生が豊かになるような素敵な防災を創っていきます。

「防災は今日を愛し、明日に備えること」というフレーズがすごくステキだと思いました。生活を含め、生きていることそのものが防災ですよね。今日を愛し、明日に備える気持ちが詰まったマンガ、ぜひご活用くださいませ。