2020/06/21
ニュープロダクツ

応用地質はこのほど、日本各地に存在する斜面(自然斜面、切土・盛土のり面等人工的な傾斜地を含む)の危険度を自動で診断し、リスクレポートを作成する「斜面リスクレポート」サービスを開始した。
同社が長年かけて蓄積してきた地質・地形データベースと斜面災害メカニズムに関する技術的知見をもとに、日本全国の危険斜面のリスク情報を低価格&スピーディーにレポート形式で提供するもの。ユーザーは、専用ページから対象斜面の位置情報等を入力することで、インターネット経由で即座にレポートを入手できる。
提供する情報は、「対象斜面の地形」「対象地付近の地質の種類・特徴」「地すべりの危険性の有無」「土砂災害防止法に基づく土砂災害特別警戒区域等の有無」「最も近い活断層との距離と影響度の評価」「地震時の揺れやすさ、崩壊のしやすさ」の6つ。
想定される利用シーンは、工場など事業用地周辺斜面、斜面に設置する太陽光発電メガソーラー・風力発電等、企業が保有する不動産(急傾斜地など)などのリスク評価のほか、輸送ルートのリスク把握(小売業、運送業)、道路・鉄道法面の安全性評価(運輸業)、事業継続計画(BCP)の策定など。
料金は、1レポートあたり7万円〜。レポートのダウンロードサービスのほか、専門技術者による現地診断や、現地の地質調査等に基づく詳細なリスクの把握など、様々なオプションサービスも用意する。
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com 編集部
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/09/02
-
-
-
ゲリラ雷雨の捕捉率9割 民間気象会社の実力
突発的・局地的な大雨、いわゆる「ゲリラ雷雨」は今シーズン、全国で約7万8000 回発生、8月中旬がピーク。民間気象会社のウェザーニューズが7月に発表した中期予想です。同社予報センターは今年も、専任チームを編成してゲリラ雷雨をリアルタイムに観測中。予測精度はいまどこまで来ているのかを聞きました。
2025/08/24
-
スギヨ、顧客の信頼を重視し代替生産せず
2024年1月に発生した能登半島地震により、大きな被害を受けた水産練製品メーカーの株式会社スギヨ(本社:石川県七尾市)。その再建を支えたのは、同社の商品を心から愛する消費者の存在だった。全国に複数の工場があり、多くの商品について代替生産に踏み切る一方、主力商品の1つ「ビタミンちくわ」に関しては「能登で生産している」という顧客の期待を重視し、あえて現地工場の再開を待つという異例の判断を下した。結果として、消費者からの強い支持を受け、ビタミンちくわは過去最高近い売り上げを記録している。一方、BCPでは大規模な地震などが想定されていないなどの課題も明らかになった。同社では今、BCPの立て直しを進めている。
2025/08/24
-
-
-
-
ゲリラ豪雨を30分前に捕捉 万博会場で実証実験
「ゲリラ豪雨」は不確実性の高い気象現象の代表格。これを正確に捕捉しようという試みが現在、大阪・関西万博の会場で行われています。情報通信研究機構(NICT)、理化学研究所、大阪大学、防災科学技術研究所、Preferred Networks、エムティーアイの6者連携による実証実験。予測システムの仕組みと開発の経緯、実証実験の概要を聞きました。
2025/08/20
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方