2017/08/22
防災・危機管理ニュース
東京消防庁は15日、「救急相談センター統計資料」を発表した。2016年1年間に東京消防庁救急相談センター(電話#7119)の受付件数は前年比0.8%増の37万8776件だった。救急相談は4.5%増の15万2145件で、大部分が救急車での受診となる119番転送が約1割増加。「呼吸なし」「脈なし」「水没」「冷たくなっている」といった受付内容から相談前に救急要請となったのは130.6%増の535件となった。
受付のうち、医療機関案内は0.4%増の22万5879件、救急相談は15万2145件のうち、119番転送になったものは10.5%増の2万8269件。年々増加しており、2008年の4443件と比較すると6.4倍。年代別に内訳を見ると0~4歳が前年比15.1%増の4209件、5~14歳が11.1%増の1948件、15~64歳が10.7%増の1万3238件、65~74歳は8.8%増の2732件、75歳以上は7.5%増の6142件。2008年との比較では0~4歳が9.4倍、75歳以上が7.5倍、65~74歳が7.1倍と乳幼児と高齢者の増加が大きい。119番転送のうち救急車での受診が必要だった事案は97.5%の2万7577件。
救急車で搬送されたうち、初診で緊急入院が必要と判断された中等症以上の件数は5.6%増の8555件。2008年の1358件の6.3倍。年代別の内訳は0~4歳が5.6%減の451件、5~14歳が15.7%減の236件、15~64歳が7.9%増の3650件、65~74歳が9.1%増の1146件、75歳以上が5.7%増の3072件。75歳以上は2008年の21.6倍に達している。
■ニュースリリースはこちら
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/kk/toukei.html
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年4月23日配信アーカイブ】
【4月23日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:南海トラフ地震臨時情報を想定した訓練手法
2024/04/23
-
-
-
2023年防災・BCP・リスクマネジメント事例集【永久保存版】
リスク対策.comは、PDF媒体「月刊BCPリーダーズ」2023年1月号~12月号に掲載した企業事例記事を抜粋し、テーマ別にまとめました。合計16社の取り組みを読むことができます。さまざまな業種・規模の企業事例は、防災・BCP、リスクマネジメントの実践イメージをつかむうえで有効。自社の学びや振り返り、改善にお役立てください。
2024/04/22
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年4月16日配信アーカイブ】
【4月16日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:熊本地震におけるBCP
2024/04/16
-
調達先の分散化で製造停止を回避
2018年の西日本豪雨で甚大な被害を受けた岡山県倉敷市真備町。オフィス家具を製造するホリグチは真備町内でも高台に立地するため、工場と事務所は無事だった。しかし通信と物流がストップ。事業を続けるため工夫を重ねた。その後、被災経験から保険を見直し、調達先も分散化。おかげで2023年5月には調達先で事故が起き仕入れがストップするも、代替先からの仕入れで解決した。
2024/04/16
-
工場が吹き飛ぶ爆発被害からの再起動
2018年の西日本豪雨で隣接するアルミ工場が爆発し、施設の一部が吹き飛ぶなど壊滅的な被害を受けた川上鉄工所。新たな設備の調達に苦労するも、8カ月後に工場の再稼働を果たす。その後、BCPの策定に取り組んだ。事業継続で最大の障害は金属の加温設備。浸水したら工場はストップする。同社は対策に動き出している。
2024/04/15
-
動きやすい対策本部のディテールを随所に
1971年にから、、50年以上にわたり首都圏の流通を支えてきた東京流通センター。物流の要としての機能だけではなく、オフィスビルやイベントホールも備える。2017年、2023年には免震装置を導入した最新の物流ビルを竣工。同社は防災対策だけではなく、BCMにも力を入れている。
2024/04/12
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方