2017/09/15
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
洪水避難に、『長靴→×』『運動靴→◯』と覚えないで!『◯×式』の発想がかえって危険に!
理由がわかれば、よりベターな選択ができる!
また、子供用の長靴は、膝丈まであるものはほとんどありません。でも、夏にウォーターシューズ(水遊び用の靴)を購入することはあるので、体を冷やさないウォーターシューズを紹介して、(ネオプレーン生地)それで避難することを提案しました。
■脱げやすい靴を履いている子は溺れやすい!?川遊びでビーチサンダルは絶対ダメ!あんどう流で、川でも滑りにくい靴を作っちゃいましょう♪
http://www.risktaisaku.com/articles/-/1986
こんな風に、理由がちゃんとわかっていると、よりベターな選択ができるのです。自然を相手にしているというのに、◯×発想では、臨機応変さを欠いたり、避難できるのに避難を躊躇する事態になるなんていう本末転倒も招きやすいのではないでしょうか?
でも、このような◯×式の発想の人にばかりお会いする訳ではありません。先日、岡山で講演した際、こんなことを教えてくださった方がいました。
農作業など、泥の中に長靴で入った体験のある方のお話です。今みたいに農作業用のぴったりした脱げにくい長靴が開発される以前、長靴にビニールテープ(ダクトテープがおすすめ!)を足首くらいから、上部までぐるぐるまきにして、脱げにくい長靴を自作したそうです。
やっぱり自然を相手にする方は、◯×式じゃないのです。こういう理由でだめなら、こっちなら行けるんじゃない?という臨機応変式の発想なのです。
そして、毎年台風や豪雨の映像は、お約束みたいに傘がおちょこになって飛ばされるシーンや、濡れまくっている人の映像が絶えません。でも、台風や豪雨は毎年必ず来るものだと思って、ちゃんと備えておいて欲しいものです。
レインコートについては、スーツの上に着てもおかしくないものを紹介しましたので、ご覧ください。
■スーツにも使える、アウトドア性能を持つレインウエアたちを紹介します!
100円程度のビニールカッパでいいわ・・・というのは、防災に携わっているなら絶対にダメです!
http://www.risktaisaku.com/articles/-/3010
今回は、靴についてもビジネスシーンでも全く違和感がないシューズを紹介します。それは、レインウェアでも紹介したゴアテックスを使用したビジネスシューズ。靴にもあるんです。しかも靴の画像をごらんください。全くのビジネスシューズなんですよー。

メンズだけではなくレディースもあります。

運動靴でも通勤用のパンプスでも濡れちゃうと気持ち悪いことこの上ないですが、これは靴の高さまで濡れません。山用にもタウン用にもなるゴアテックスの靴を愛用していますが、水たまりに入っても、靴の高さまでは、まったく濡れません♪水が入ってきて「にゅるっ」とする事がないから快適♪
ゴアテックスの仕組みの画像はこちら

洪水まではいかなくても都市部で豪雨があると、横断歩道の歩道と道路の境の部分などに水が局地的にたまって、最初の一歩の部分だけが水たまり状態でわたれない事態になってしまっていますよね。これだと思いっきりドヤ顏で水たまりに突入できること、うけおい!
◯×発想をぬけだし、多様な方法を選択できるようになって、一緒にドヤ顔しませんか?
もちろん、台風、豪雨は早めの避難や外出しない選択も重要であるのはいうまでもありません♪このシーズンならではの災害を、ちゃんと備えて乗り切りたいですね。
(了)
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』の他の記事
おすすめ記事
-
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/05/13
-
「まさかうちが狙われるとは」経営者の本音に向き合う
「困った人を助け、困った人を生み出さず、世界中のデータトラブルを解決します」。そんな理念のもと、あらゆるデータトラブルに対応するソリューションカンパニー。産業界のデータセキュリティーの現状をどう見ているのか、どうレベルを高めようとしているのかを聞きました。
2025/05/13
-
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/05/05
-
企業理念やビジョンと一致させ、意欲を高める人を成長させる教育「70:20:10の法則」
新入社員研修をはじめ、企業内で実施されている教育や研修は全社員向けや担当者向けなど多岐にわたる。企業内の人材育成の支援や階層別研修などを行う三菱UFJリサーチ&コンサルティングの有馬祥子氏が指摘するのは企業理念やビジョンと一致させる重要性だ。マネジメント能力の獲得や具体的なスキル習得、新たな社会ニーズ変化への適応がメインの社内教育で、その必要性はなかなかイメージできない。なぜ、教育や研修において企業理念やビジョンが重要なのか、有馬氏に聞いた。
2025/05/02
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方