2017/10/10
ニュープロダクツ

NECは、3月に発売した、場所を選ばず容易に無線LANのネットワーク環境を構築できる「インフラレス通信アクセスポイント」の販売を進めている。既存の通信インフラがない場所でも無線LANのネットワークを用いたセキュアな通信環境を容易に短期間で構築が可能なほか、一時的に通信が途切れても復旧後、確実にデータを伝送できる。既設工場や工事現場、災害現場、スマートシティ、イベント会場などで活用できる。価格は個別見積もり。

1台に無線LANアクセスポイントと機器間通信のアドホック機能を搭載しているため、複数台設置するだけで無線LANのネットワークを用いたセキュアな通信環境を構築する。ネットワーク上に複数のゲートウェイを設定し、効率の良い通信と自由度の高いネットワーク設計を行うことが可能。約8時間の連続稼働が可能なバッテリーを内蔵し持ち運びできるため、自由に移動・拡張できる。
受信したデータを機器内に保存し通信可能時に送信するDTN(Delay, Disruption, Disconnection Tolerant Networking)機能を搭載し、一時的に通信が途切れても復旧後、確実にデータを伝送する。周辺の通信可能な同製品を自動で検出し、通信状態を把握して最適な通信経路を選択するため、効率的なネットワーク利用ができる。
GPSの受信機能で、スマートフォンやタブレット端末から移動軌跡を確認が可能。機能拡張用のメモリを有しているため、利用用途に応じてソフトウェアを追加し機能を拡張できる。同社は「内蔵するソフトウェアの開発に加え、ネットワーク敷設工事が困難な既設工場や工事現場、既存の通信インフラが利用できない災害現場などを対象に、容易に導入・利用ができる各種ソリューションを順次提供する」とする。
■ニュースリリースはこちら
http://jpn.nec.com/press/201703/20170328_01.html
(了)
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com:横田 和子
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/09/02
-
-
-
ゲリラ雷雨の捕捉率9割 民間気象会社の実力
突発的・局地的な大雨、いわゆる「ゲリラ雷雨」は今シーズン、全国で約7万8000 回発生、8月中旬がピーク。民間気象会社のウェザーニューズが7月に発表した中期予想です。同社予報センターは今年も、専任チームを編成してゲリラ雷雨をリアルタイムに観測中。予測精度はいまどこまで来ているのかを聞きました。
2025/08/24
-
スギヨ、顧客の信頼を重視し代替生産せず
2024年1月に発生した能登半島地震により、大きな被害を受けた水産練製品メーカーの株式会社スギヨ(本社:石川県七尾市)。その再建を支えたのは、同社の商品を心から愛する消費者の存在だった。全国に複数の工場があり、多くの商品について代替生産に踏み切る一方、主力商品の1つ「ビタミンちくわ」に関しては「能登で生産している」という顧客の期待を重視し、あえて現地工場の再開を待つという異例の判断を下した。結果として、消費者からの強い支持を受け、ビタミンちくわは過去最高近い売り上げを記録している。一方、BCPでは大規模な地震などが想定されていないなどの課題も明らかになった。同社では今、BCPの立て直しを進めている。
2025/08/24
-
-
-
-
ゲリラ豪雨を30分前に捕捉 万博会場で実証実験
「ゲリラ豪雨」は不確実性の高い気象現象の代表格。これを正確に捕捉しようという試みが現在、大阪・関西万博の会場で行われています。情報通信研究機構(NICT)、理化学研究所、大阪大学、防災科学技術研究所、Preferred Networks、エムティーアイの6者連携による実証実験。予測システムの仕組みと開発の経緯、実証実験の概要を聞きました。
2025/08/20
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方