2017/10/17
防災・危機管理ニュース

「潜在医療従事者」に対する新たな職域創出を目指す一般社団法人ナイチンゲールスピリット連盟(所在地:東京都中央区、代表理事:森岡 宣伊/東京女子医大麻酔科准教授 以下NIS)は、PINK CROSS PROJECT実行委員会(以下PCP)を発足させ、地域を活性化させる市民運動の一環としてのイベント「PINK CROSS PROJECT 2017」を2017年11月1日(14時開場)、時事通信ホール(所在地:東京都中央区銀座5-15-8 2F)で開催する。
本イベント開催を機に全国各地域での自治体や医療機関、企業との連携を推進し、全国に眠る70万人といわれる「潜在看護師」を各地域の「健康管理人」として育成し、2020年に7万人の創出をめざす。
日本社会全体は人口減少・超高齢化という危機的な現実に直面し、特に地方はコミュニティが衰退し、医療人材も不足するなど深刻な状況が続き、近年頻発する自然災害が地域社会に甚大な影響を及ぼしている。障害者や高齢者、子ども、外国人やペットなどの災害弱者を平時から見守る体制の構築など地域社会が直面する喫緊の課題は山積している。
他方で、日本には医療関連の国家資格を持ちながら離職状態にある「潜在医療従事者」が多く、看護師だけでも全国におよそ70万人いるといわれている。NISの手掛けるPCPはその眠っているマンパワーに働きかけ、新たな職域を創出することで、地域社会全体の健康を確保していくことを目指す。
本イベントで掲げる主要なテーマは、「地域を守る“防災ナース”構想」と「在宅テレワーク型の“潜在看護師の新しい働き方”」。地域における災害弱者のデータベース化と災害時の生活再建支援を担う防災ナースについて紹介するとともに、遠隔医療や子育て支援との連動の方策を考える。
本イベントにはリスク対策.comも特別協力。参加費は通常4000円だが、リスク対策.comからの申し込みの場合は無料となる(※申し込みフォームで、リスク対策.comでイベントを知ったことを選択すること。※支払いのトラブルに関してリスク対策.comではいかなる責任も負いかねます)。
本イベントへの申し込みは、下記アドレスより。
http://pincro.com/
問い合わせは、PINK CROSS PROJECT実行委員会(TEL.03-5643-7500 FAX. 03-6800-2522)まで。
(了)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
ゲリラ雷雨の捕捉率9割 民間気象会社の実力
突発的・局地的な大雨、いわゆる「ゲリラ雷雨」は今シーズン、全国で約7万8000 回発生、8月中旬がピーク。民間気象会社のウェザーニューズが7月に発表した中期予想です。同社予報センターは今年も、専任チームを編成してゲリラ雷雨をリアルタイムに観測中。予測精度はいまどこまで来ているのかを聞きました。
2025/08/24
-
スギヨ、顧客の信頼を重視し代替生産せず
2024年1月に発生した能登半島地震により、大きな被害を受けた水産練製品メーカーの株式会社スギヨ(本社:石川県七尾市)。その再建を支えたのは、同社の商品を心から愛する消費者の存在だった。全国に複数の工場があり、多くの商品について代替生産に踏み切る一方、主力商品の1つ「ビタミンちくわ」に関しては「能登で生産している」という顧客の期待を重視し、あえて現地工場の再開を待つという異例の判断を下した。結果として、消費者からの強い支持を受け、ビタミンちくわは過去最高近い売り上げを記録している。一方、BCPでは大規模な地震などが想定されていないなどの課題も明らかになった。同社では今、BCPの立て直しを進めている。
2025/08/24
-
-
-
-
ゲリラ豪雨を30分前に捕捉 万博会場で実証実験
「ゲリラ豪雨」は不確実性の高い気象現象の代表格。これを正確に捕捉しようという試みが現在、大阪・関西万博の会場で行われています。情報通信研究機構(NICT)、理化学研究所、大阪大学、防災科学技術研究所、Preferred Networks、エムティーアイの6者連携による実証実験。予測システムの仕組みと開発の経緯、実証実験の概要を聞きました。
2025/08/20
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/08/19
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方