2017/12/08
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
クリスマスツリーもサンタさんも、もちろん災害時用の食器も全部折り紙で作っちゃおう!
「角香箱(つのこうばこ)」折り紙"Box" origami(出典:Youtube)
もっともメジャーな食器型おりがみであるのに、「角香箱」というネーミングが雅ですよね。災害時に雅な食器が作れると心が癒されそうです♪
でも、雅な角があるため、入れ物としての容量が落ちてしまいますし、正方形の紙しか使えないという難点もあります。そこで、どんな形の紙でも作れる長方形の箱もマスターしておきたい技のひとつです!
おりがみ「かんたんな長方形の箱」の作り方 Origami easy rectangular box(出典:Youtube)
動画を見ながら作るのは苦手という方はこちらの製品がおすすめです。折り紙にインスパイアされているのは、海外の方だけではありません。日本製で防災用品としても販売されている防水の折り紙があります。

こちらはストーンペーパーと高密度ポリエチレンでできており、熱湯も漂白もOKで再利用もできます。中に折り方が書いた紙が入っています。価格も手をだしやすい価格なのも嬉しいですね。
ただ、成分の炭酸カルシウム(石灰石)は酸と混ぜると、二酸化炭素になりますので、酸が入っているジュースやスポーツドリンクなどを入れると溶けてしまいます。
災害前に、あえて酸を入れたらどうなるのかの実験をしておいて、災害時にはペーパー上の知識ではなく、身をもって体感した当然の知恵として、使いこなすというのもありかもしれませんね!
さて、せっかく食器のお話なので、こちらも防災用品としておすすめです。それは焼き芋作りに人気の黒ホイル。
黒ホイルでの焼き芋の作り方(出典:Youtube)
私も作ってみましたが、20分前後のトースター加熱でさつまいも消費量が増える、ほくほくの甘さに感動しました♪
さつまいもが甘くなる70度をキープできる仕組みなのですが、このホイルを使うと時短にもなるという事でいろんなレシピがネットでも紹介されています。時短になるってことは災害時にも役立つってことですよね!
ということで、折り紙の話題に戻りまして、せっかくのクリスマス、オーナメントに鶴は使わないにしろ、折り紙でできるサンタとかトナカイなども紹介されてますので、この機会に折ってみるのはいかがでしょうか?
Japanese Origami「Santa Claus」簡単!サンタクロースの折り方 (出典:Youtube)
折り紙:クリスマスツリー (出典:Youtube)
クリスマスは祝わないという方も、お正月飾りを折り紙で作るというのも素敵です。
いろんな場面で折り紙遊びをして、災害時にも食器を作れるようになってほしいですし、それだけではなく、折り紙を利用した商品をもっと開発して、日本から、世界中にアピールできるようになればいいなと思っています!!そんな潜在能力を持った人が増えますように!
(了)
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』の他の記事
おすすめ記事
-
企業理念やビジョンと一致させ、意欲を高める人を成長させる教育「70:20:10の法則」
新入社員研修をはじめ、企業内で実施されている教育や研修は全社員向けや担当者向けなど多岐にわたる。企業内の人材育成の支援や階層別研修などを行う三菱UFJリサーチ&コンサルティングの有馬祥子氏が指摘するのは企業理念やビジョンと一致させる重要性だ。マネジメント能力の獲得や具体的なスキル習得、新たな社会ニーズ変化への適応がメインの社内教育で、その必要性はなかなかイメージできない。なぜ、教育や研修において企業理念やビジョンが重要なのか、有馬氏に聞いた。
2025/05/02
-
-
備蓄燃料のシェアリングサービスを本格化
飲料水や食料は備蓄が進み、災害時に比較的早く支援の手が入るようになりました。しかし電気はどうでしょうか。特に中堅・中小企業はコストや場所の制約から、非常用電源・燃料の備蓄が難しい状況にあります。防災・BCPトータル支援のレジリエンスラボは2025年度、非常用発電機の燃料を企業間で補い合う備蓄シェアリングサービスを本格化します。
2025/04/27
-
自社の危機管理の進捗管理表を公開
食品スーパーの西友では、危機管理の進捗を独自に制作したテンプレートで管理している。人事総務本部 リスク・コンプライアンス部リスクマネジメントダイレクターの村上邦彦氏らが中心となってつくったもので、現状の危機管理上の課題に対して、いつまでに誰が何をするのか、どこまで進んだのかが一目で確認できる。
2025/04/24
-
-
常識をくつがえす山火事世界各地で増える森林火災
2025年、日本各地で発生した大規模な山火事は、これまでの常識をくつがえした。山火事に詳しい日本大学の串田圭司教授は「かつてないほどの面積が燃え、被害が拡大した」と語る。なぜ、山火事は広がったのだろうか。
2025/04/23
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/04/22
-
帰宅困難者へ寄り添い安心を提供する
BCPを「非常時だけの取り組み」ととらえると、対策もコストも必要最小限になりがち。しかし「企業価値向上の取り組み」ととらえると、可能性は大きく広がります。西武鉄道は2025年度、災害直後に帰宅困難者・滞留者に駅のスペースを開放。立ち寄りサービスや一時待機場所を提供する「駅まちレジリエンス」プロジェクトを本格化します。
2025/04/21
-
-
大阪・関西万博 多難なスタート会場外のリスクにも注視
4月13日、大阪・関西万博が開幕した。約14万1000人が訪れた初日は、通信障害により入場チケットであるQRコード表示に手間取り、入場のために長蛇の列が続いた。インドなど5カ国のパビリオンは工事の遅れで未完成のまま。雨にも見舞われる、多難なスタートとなった。東京オリンピックに続くこの大規模イベントは、開催期間が半年間にもおよぶ。大阪・関西万博のリスクについて、テロ対策や危機管理が専門の板橋功氏に聞いた。
2025/04/15
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方