2018/01/10
ニュープロダクツ
![](https://risk.ismcdn.jp/mwimgs/e/4/670m/img_e4f62557426a5b4cb34cf900edb16a0691581.jpg)
土木学会の若手パワーアップ小委員会は2017年12月20日、楽しみながら防災を学ぶ「ポケドボ」カードゲームを提案した。小学生に上がる前の子どもでも楽しめる内容で、自然と防災の考え方が身に付く。「子どもには正しい防災知識を身につけてほしいけれど、親としてどんなことをしてあげたらいいのかな…」という声に応えて作成したという。
遊び方は、まず「てつどう」「くうこう」などの「インフラ」カードを1人5枚配置して、自分の「まち」を作る。次に、順番にイベントカードの山から1枚ずつ引く。イベントカードには「じしん」「こうずい」などそれぞれのインフラに被害を与える災害のカードと、「事前対策」「応急復旧」のインフラを守るカードがある。インフラに対し「事前対策」カードを配置していない場合、そのインフラは被害を受け、被害を受けたインフラは「応急復旧」カードを引くことで復活させることができる。イベントカードの山がなくなった時点で、より多くの「インフラ」カードを健全なまま残したプレーヤーが勝者となる。
何人で遊ぶかによって使用するカードの枚数が異なり、2人用で28枚、3人用で42枚、4人用で56枚となる。団体への出張説明やカードゲームの無料貸出サービスを行っている。
同委員会は「カードゲームというとバトルゲームをイメージするが、土木にとって大切なことは攻撃ではなく守ること。相手のカード(インフラ)は攻撃せずに、あくまで自分のカードを守るゲームとした」と話す。短時間で簡単にプレイでき、楽しんで土木のことを知ってもらえるようなルールを考え、誰にでも分かりやすいピクトグラムを採用したという。小さい子どもが使うことも想定して角を丸めて、取りやすいようにマット加工とした。
同委員会は、学生や研究者、行政、公共企業体、ゼネコンおよびコンサルタントなど多様な機関などに所属する若手土木技術者の学会活動の活性化、学会全体の活動の活性化のため、学会事業の諸策を検討、提案し、その具体化を図ることを目的として設置された。これらの活動により、土木界の将来を担う若手技術者の地域レベルあるいは全国レベルでのネットワークの構築を図ることを目指す。
■「遊び方マニュアル」はこちら
(了)
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com:横田 和子
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
3線モデルで浸透するリスクマネジメントコンプライアンス・ハンドブックで従業員意識も高まる【徹底解説】パーソルグループのERM
「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンとして掲げ、総合人材サービス事業を展開するパーソルグループでは、2020年のグループ経営体制の刷新を契機にリスクマネジメント活動を強化している。ISO31000やCOSO-ERMを参考にしながら、独自にリスクマネジメントの体制を整備。現場の業務執行部門(第1線)、ITや人事など管理部門(第2線)、内部監査部門(第3線)でリスクマネジメントを推進する3線モデルを確立した。実際にリスクマネジメント活動で使っているテンプレートとともに、同社の活動を紹介する。
2024/07/23
-
インシデントの第一報を迅速共有システム化で迷い払拭
変圧器やリアクタなどの電子部品や電子化学材料を製造・販売するタムラ製作所は、インシデントの報告システム「アラームエスカレーション」を整備し、素早い情報の伝達、収集、共有に努めている。2006年、当時社長だった田村直樹氏がリードして動き出した取り組み。CSRの一環でスタートした。
2024/07/23
-
「お困りごと」の傾聴からはじまるサプライヤーBCM支援
ブレーキシステムの開発、製造を手掛けるアドヴィックスは、サプライヤーを訪ね、丁寧に話しを聞くことからはじまる「BCM寄り添い活動」を2022年度から展開している。支援するのは小規模で経営体力が限られるサプライヤー。「本当に意味のある取り組みは何か」を考えながら進めている。
2024/07/22
-
-
危機管理担当者が知っておくべきハラスメントの動向業務上の指導とパワハラの違いを知る
5月17日に厚生労働省から発表された「職場のハラスメントに関する実態調査報告書」によると、従業員がパワハラやセクハラを受けていると認識した後の勤務先の対応として、パワハラでは約53%、セクハラでは約43%が「特に何もしなかった」と回答。相談された企業の対応に疑問を投げかける結果となった。企業の危機管理担当者も知っておくべきハラスメントのポイントについて、旬報法律事務所の新村響子弁護士に聞いた。
2024/07/18
-
基本解説 Q&A 線状降水帯とは何か?集中豪雨の3分の2を占める日本特有の現象
6月21日、気象庁が今年初の線状降水帯の発生を発表した。短時間で大量の激しい雨を降らせる線状降水帯は、土砂災害発生を経て、被害を甚大化させる。気象庁では今シーズンから、半日前の発生予測のエリアを細分化し、対応を促す。線状降水帯研究の第一人者である気象庁気象研究所の加藤輝之氏に、研究の最前線を聞いた。
2024/07/17
-
-
災害リスクへの対策が後回しになっている円滑なコミュニケーション対策を
目を向けるべきOTリスクは情報セキュリティーのほかにもさまざま。故障や不具合といった往年のリスクへの対策も万全ではない。特に、災害時の素早い復旧に向けた備えなどは後回しになっているという。ガートナージャパン・リサーチ&アドバイザリ部門の山本琢磨氏に、OTの課題を聞いた。
2024/07/16
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方