「在宅避難」を知っていますか?

自宅が損壊して危険な場合には避難所に避難しますが、自宅で過ごせる状態であれば、新型コロナウィルスなどの感染症にかかるリスクが少ない在宅避難が注目されています。

実は、東日本大震災の直後、車いす使用者などは避難所に行っても、当日または数日後、自宅に戻ってしまいました。「仮設トイレが使えない」「段差があったり、狭くて移動が困難」などの理由です。また、「障害者を受け入れてくれる避難所も、すぐ見つからなかった」こともお聞きしています。そうです。当時は仕方なく、一部の障害者が在宅避難をしていました。

最初は自宅が損壊する可能性もあるので、ハザードマップからどこに避難するのか調べてから、在宅避難も選択肢の一つに考えてみてはいかがでしょうか。いざというときに、在宅避難と避難所生活のどちらも事前に想定しておくことは重要です。

備えあれば憂いなし(自助)

窓ガラスや食器棚に飛散防止フィルムを貼ったり、家具を固定し、扉付近や廊下に物を置かない。こういった日頃からの部屋の掃除や片付けが、減災につながります。

救助活動の現場では災害後3日間(72時間)が勝負といわれています。人命救助が最優先になるので、防災備蓄品はご本人とご家族の最低3日間分を備えておくと安心です。

防災備蓄品とは、非常食、飲用水、非常用トイレ、常備薬および応急手当用品などです。年に一度は定期的にチェックしましょう。急な避難に対応できるように、持ち出し品は何を持っていくべきかリストアップしておくと、いざという時に安心です。

お互い様の精神(共助)

災害時は、公助による助けがすぐに来ない可能性があるでしょう。そのため、災害時は自助や地域住民同士で助け合う共助が大切だとされています。まず自分や家族の安全が確保できていることが前提の活動です。自分のペースで無理のない範囲で行ってください。

最後に、防災士の資格を取って終わりではなく、重要なのは資格を取った後の勉強や実践です。誰かがやってくれるだろうという気持ちを捨てて、自分から積極的に防災活動に関わっていただければ幸いです。