ビリヤニにアレルギー対応クッキー、豚の生姜焼きまで、幅広いラインナップ。いまは非常食もバリエーションが広がっているんです。今回は災害時の食事についてお話ししながら、注目すべき非常食や防災グッズを紹介していきますね!

用意したいのは食べ慣れている食品

地震、台風、洪水、土砂災害……。災害はいつ起こるかわかりません。だからこそ、普段からの備えが大切になってきます。中でも大切なのが「食」。ご家族で生活をしている場合にはある程度の買い置きがあるかもしれません。けれど一人暮らしの方は、必要に応じてコンビニでごはんを買っていたりして、十分な食材が家にないケースも多いのでは? そんな時に地震や台風が起き、物流の停止や食料の買い占めが発生すると、困りますよね。今回は、災害にどう備え、対応すべきかを「食」という観点から考えていきましょう!

いざ災害に備えて備蓄を用意しようとなった時、みなさん「専用の食品でないと駄目かな」「栄養バランスにも配慮しなければ」など悩まれるのではないでしょうか。私のおすすめは、ずばり日頃食べ慣れているものを用意しておくこと! 災害が起きると、普段とは異なる生活を余儀なくされます。そんな非常時に初めての食品を食べると、かなりストレスがかかります。もちろん栄養バランスが取れているに越したことはありませんが、それよりも非常時のストレスをできるだけ減らす、これが一番大切です。食べ慣れていれば、インスタントラーメンやレトルトのカレーでもOK。日頃の買い置きも意外と大切ですよ。

非常食を食べるのも防災訓練のうち

とはいえ、専用の非常食は日持ちするし、非常時を前提としているから便利です。それに、いまはバリエーションが豊富になっていて、味もおいしくなっています。ですから「普段から非常食を食べて慣れる」というのも一つのやり方です。

最近では飲食店が非常食事業に参入するケースも増えています。この缶入りパンはデニッシュパンで有名な「ボローニャ」の商品。私のお気に入りでもあります。トーストして食べると本当においしいですよ!(商品名:「缶deボローニャ」株式会社ボローニャ)

やったことのないことは、被災時にはなかなかできません。非常食の中には、スプーンや脱酸素剤が入っています。もちろんパッケージには注意書きがあるけれど、被災で動揺している状態では、そのままお湯を注いでしまうことも。普段から非常食を作って食べ慣れておくと、こうしたミスがなくなり、いざという時のストレスも格段に減ります。だとしたら、ある種の防災訓練ですよね。災害時には大人が生き残れるとは限りませんから、お子さんにもぜひ挑戦してほしいです。慣れないうちは危ないので、必ず大人が付き添うようにしてくださいね!

画像を拡大 非常食のごはんに多いのは「アルファ化米」。以前は評判がよくなかったけれど、いまは技術の進歩で格段においしくなりました。味のバリエーションも豊富に。上手に戻すコツは、水やお湯を入れた後、指定の時間より気持ち長めに待つこと!(商品名:「マジックライス」サタケ)

非常食に慣れてきたら、アレンジレシピを試してみるのもおすすめです。アルファ化米をお茶で戻して茶粥にしたり、トマトジュースを入れてリゾット風にしたり……おいしく食べるテクニックはたくさんあります。ぜひ調べてみてください。

もう一つ、食品とともに絶対に必要になってくるのが「水」。飲用・調理用に1人あたり1日3リットルの水を1週間分用意しておくべきだとされます。でも、そうなると部屋がペットボトルだらけになりかねません。普段から被災時にどう水を使い回すか考え、保存の仕方を考えるといいでしょう。