2018/06/18
防災・危機管理ニュース

18日午前7時58分ごろに発生した大阪府北部を中心とした地震。同日の午後2時30分時点の消防庁調べで死者は大阪府で3人、負傷者は大阪府の175人を始め2府3県で214人となった。政府は内閣府を中心に関係省庁会議を開催。給水活動のため自衛隊が出動したほか、ガスの供給停止が10万8000戸にのぼることなどが報告された。
気象庁からはM(マグニチュード)6.1の地震が発生し、大阪府大阪市北区、高槻市、枚方市、茨木市、箕面市で震度6弱が観測されたことが説明された。消防庁の午後2時30分現在の調べで死者は全て大阪府で高槻市、茨木市、大阪市で各1人の計3人。負傷者は大阪府175人、兵庫県21人、京都府14人、三重県と滋賀県が2人ずつの計214人。火災は消防本部からの聴取により大阪府で6件、兵庫県で2件確認したが全て鎮火・鎮圧しているという。
停電についてはほぼ解消。都市ガスは大阪ガスで10万8000戸への供給に支障が生じている。内訳は高槻市4万6000戸、茨木市6万2000戸。経済産業省は大阪ガスと日本ガス協会に他社から応援も活用し早期復旧を指示しているが、8~12日はかかる見込み。
厚生労働省によると水道は大阪府豊中市と吹田市で断水を確認したほか、高槻市では漏水による修繕で今後断水が見込まれるという。吹田市の国立循環器研究センターでは電気、ガス、水道が停止。屋上の給水塔が倒れて非常用電源も水没したが、電源車によって対応している。また断水に伴い大阪府から自衛隊に派遣要請があり、同センターで給水活動を実施している。
内閣府によると食料支援の要請は地方自治体からはないが、申し出があれば対応できる体制を整えているという。小此木八郎・防災担当大臣は会議冒頭に「揺れが大きく、家屋倒壊や土砂災害も予想される。今後の地震や降雨の情報に注意してほしい」と呼びかけた。
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
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