環境省と気象庁は、熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境が予測される場合に、暑さへの「気づき」を呼び掛け、国民の熱中症予防行動を効果的に促す「熱中症警戒アラート」について、令和4年度は4月27日(水)から10月26日(水)までの間、全国での運用を行うと発表した。

近年、熱中症搬送者数が著しい増加傾向にあることから、環境省と気象庁は2020年(令和2年)夏に、気温、湿度、輻射熱(日差し等)等から成る熱中症の危険性を示す指標である「暑さ指数」(WBGT)に基づき、熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境が予測される場合に、国民の熱中症予防行動を効果的に促す「熱中症警戒アラート(試行)」を関東甲信地方で先行的に実施。検証結果等を踏まえて、2021年度(令和3年度)から全国で運用を開始した。2022年度(令和4年度)についても、引き続き熱中症予防行動を促すため、4月27日より全国で運用を開始する。

「熱中症警戒アラート」は、全国を58に分けた府県予報区等を単位(北海道、鹿児島県、沖縄県は細分化)とし、対象地域内でWBGTが33以上と予測した場合に発表する。発表のタイミングは、前日の午後5時および当日の午前5時に最新の予測値とする。

熱中症警戒アラートの情報は、個人向けのメール配信サービス、または環境省のLINE公式アカウントにて配信する。また、「環境省熱中症予防情報サイト」にも情報を掲載。サイトでは、アラートの情報発信の他、全国840地点における暑さ指数の予測値・実況値といった熱中症予防情報をタイムリーに掲載する。

熱中症警戒アラートおよび環境省熱中症予防情報サイトによる情報提供期間は、毎年4月第4水曜日から10月第4水曜日まで。2022年度は、4月27日午後5時から10月26日午前5時発表分まで提供する。