2022/06/27
防災・危機管理ニュース
国立研究開発法人防災科学技術研究所(以下、防災科研)と民間企業 4 社で出資して昨年11月に設立したⅠ-レジリエンス株式会社(代表取締役:小林 誠)はこのほど、防災科研の研究開発成果である「大雨の稀さ情報」について、JX 通信社と連携し、同社が運営する「FASTALERT」を通じて試験配信を開始すると発表した。報道機関、公共団体、民間企業の皆様に幅広く利用してもらい、同時にフィードバックをいただくことで、より良い情報の提供を推し進め、社会課題の解決に寄与していくことを目指す。
「大雨の稀さ」とは、観測された降水量が平均して何年に一度くらいの確率で起こるかを再現期間という表現を使って表すもの。再現期間が長いということは、その地域にとって滅多にない稀な規模の大雨であることを意味する。この稀さは、過去約 30 年分における解析雨量に基づき推定される。通常、インフラの設計には、これまでを大きく上回る稀な大雨は想定されていないケースが多く、そのような大雨が降れば、施設の対応能力を超えてしまう可能性がある。今まであまり大雨が降っていない地域は、頻繁に大雨が降るような地域と比較すると、大雨に対する自然・社会環境の脆弱性があると考えられる。したがって、災害が起こる恐れ(危険度)の度合いは、雨量そのものよりもその地域にとってどれくらい稀な大雨であるかの方がより重要な情報になると考えられる。
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