水害から逃げろ!マイタイムラインを作ろう!
茨城弁もじったキット「逃げキッド」で楽しく学ぼう

赤プル
茨城県常総市出身。2003年女性ピン芸人としてデビュー。エンタの神様、爆笑レッドカーペットなどの番組で、茨城の自虐ネタで注目を集める。2011年先輩芸人、元 坂道コロコロの松丘慎吾と結婚。2014年「チャイム」という夫婦コンビを組み、浅草漫才協会に所属。茨城大使・常総市ふるさと大使。整理収納アドバイザー。防災士。著書「おめえら、いつまでも調子に乗ってんじゃねーかんな」。
2018/06/28
女芸人赤プルの「防災は片付けから始めよう!」
赤プル
茨城県常総市出身。2003年女性ピン芸人としてデビュー。エンタの神様、爆笑レッドカーペットなどの番組で、茨城の自虐ネタで注目を集める。2011年先輩芸人、元 坂道コロコロの松丘慎吾と結婚。2014年「チャイム」という夫婦コンビを組み、浅草漫才協会に所属。茨城大使・常総市ふるさと大使。整理収納アドバイザー。防災士。著書「おめえら、いつまでも調子に乗ってんじゃねーかんな」。
私赤プル、マイタイムラインリーダーになりました!マイタイムラインとは、まだ聞きなれない言葉ですが、台風や大雨の水害、洪水から逃げ遅れを防ぐための避難行動です!
2015年、私の故郷である茨城県常総市の水害の反省から、国土交通省の下館河川事務所が、被害に遭われた常総市の住民の皆さんと取り組んで作成されたものだかんね!
それをファシリテーションするのが、マイタイムラインリーダー。
先日、常総市で行われた、
というイベントで、タイムラインリーダーをしてくださったのは、常総市の神達岳志市長でしたが、このプロジェクトのリーダーとして携わってくださっていた、下館河川事務所の里村真吾所長(当時)もご一緒してくださいました。
マイタイムラインを、小学生でも簡単に作れるように、何度も推敲を繰り返し開発されたのが「逃げキッド!!」
逃げキッドの名前のキッドという意味には、
1.道具一式
2.子供
3.茨城弁(常総地域)で、「そうしよう」などを→「そうすっど!」となる方言
この3つの意味から成り立ってるらしい!
意味も深いし、全国どこに行っても茨城の常総市発ということがわかるんだから、ちょっとうれしい。他の地域の人には方言はなかなか伝わんないと思うけど。
しかも、逃げキッドは楽しく取り組めるような工夫がたくさんあり、封筒もその一つ。封筒の封は、横にピリピリと破ける、コンビニで売っているチキンの袋のようになってっかんね!
開封したら、中に入っている資料と、舞台に映し出される動画を見ながら、自分が避難するとき、どのような行動をとったらいいのか、どのように逃げるかを作成。大まかな行動パターンはすでに作られているので、その行動の順番を決めたら、自分がやらなければならないことを書き入れて、カスタマイズします。
私も作成してみたかんね!家に帰ってから、猫の避難場所を探すのが遅いと考えて、赤字で確保と書き直しました!
こうやって、事前に準備しておいたら、実際に「台風が近づいている」というニュースを見たとき、自分のしなければいけない行動がわかるって、素晴らしいことだと思います!
常総市の水害の時は、4300人も逃げ遅れて、ボートやヘリで救助されてっかんね!常総市では、決壊した土手も繋がって、土手を高く強固なものにする工事が進められてるけど、災害は思わぬ時に未曾有の規模がやってくるものです!
備えが本当に大事だと、先日の大阪北部地震でも学ばせていただきました。事前に防げるはずの悲しいニュース沢山あり、心が痛みます。
いつ来るかわからない震災のために、生命を守る家具固定を!
水害のために、マイタイムラインを!!
避難生活、一時避難のために非常持ち出し袋の準備、自宅待機のために備蓄を!!
何のために何を準備するのかを、意識すると準備の仕方も準備するものも変わって来るかなと思います!
赤プルはこれから防災士として、タイムラインリーダーとして、楽しく皆さんと学び続けていくかんね!
そんでは!
(了)
女芸人赤プルの「防災は片付けから始めよう!」の他の記事
おすすめ記事
入居ビルの耐震性から考える初動対策退避場所への移動を踏まえたマニュアル作成
押入れ産業は、「大地震時の初動マニュアル」を完成させた。リスクの把握からスタートし、現実的かつ実践的な災害対策を模索。ビルの耐震性を踏まえて2つの避難パターンを盛り込んだ。防災備蓄品を整備し、各種訓練を実施。社内説明会を繰り返し開催し、防災意識の向上に取り組むなど着実な進展をみせている。
2025/06/13
「保険」の枠を超え災害対応の高度化をけん引
東京海上グループが掲げる「防災・減災ソリューション」を担う事業会社。災害対応のあらゆるフェーズと原因に一気通貫の付加価値を提供するとし、サプライチェーンリスクの可視化など、すでに複数のサービス提供を開始しています。事業スタートの背景、アプローチの特徴や強み、目指すゴールイメージを聞きました。
2025/06/11
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/06/10
その瞬間、あなたは動けますか? 全社を挙げた防災プロジェクトが始動
遠州鉄道株式会社総務部防災担当課長の吉澤弘典は、全社的なAI活用の模索が進む中で、社員の防災意識をより実践的かつ自分ごととして考えさせるための手段として訓練用のAIプロンプトを考案した。その効果は如何に!
2025/06/10
緊迫のカシミール軍事衝突の背景と核リスク
4月22日にインド北部のカシミール地方で起こったテロ事件を受け、インドは5月7日にパキスタン領内にあるテロリストの施設を攻撃したと発表した。パキスタン軍は報復として、インド軍の複数の軍事施設などを攻撃。双方の軍事行動は拡大した。なぜ、インドとパキスタンは軍事衝突を起こしたのか。核兵器を保有する両国の衝突で懸念されたのは核リスクの高まりだ。両国に詳しい防衛省防衛研究所の主任研究官である栗田真広氏に聞いた。
2025/06/09
危険国で事業展開を可能にするリスク管理
世界各国で石油、化学、発電などのプラント建設を手がける東洋エンジニアリング(千葉市美浜区、細井栄治取締役社長)。グローバルに事業を展開する同社では、従業員の安全を最優先に考え、厳格な安全管理体制を整えている。2021年、過去に従業員を失った経験から設置した海外安全対策室を発展的に解消し、危機管理室を設立。ハード、ソフト対策の両面から従業員を守るため、日夜、注力している。
2025/06/06
福祉施設の使命を果たすためのBCPを地域ぐるみで展開災害に強い人づくりが社会を変える
栃木県の社会福祉法人パステルは、利用者約430人の安全確保と福祉避難所としての使命、そして災害後も途切れない雇用責任を果たすため、現在BCP改革を本格的に推進している。グループホームや障害者支援施設、障害児通所支援事業所、さらには桑畑・レストラン・工房・農園などといった多機能型事業所を抱え、地域ぐるみで「働く・暮らす・つながる」を支えてきた同法人にとって、BCPは“災害に強い人づくり”を軸にした次の挑戦となっている。
2025/06/06
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/06/05
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方