2012/09/24
防災・危機管理ニュース
ICSで指揮力を高めよ
在日米陸軍統合消防本部は4月19日、座間キャンプ内で「危険物災害現場指揮官訓練セミナー」を開催した。危険物災害時における危機管理の向上、日米相互理解および認識を高め、有事の際の相互協力を目的としたもので、インシデント・コマンド・システム(ICS) と呼ばれる米国の指揮命令管理システムや、災害の分析、対応計画、戦術、評価のあり方などについて学んだ。
相模原市、座間市の両市と在日米陸軍基地管理本部は昨年「災害準備及び災害救援活動に関する相模原市・座間市と在日米陸軍基地管理本部との覚書」を交わしているが、冒頭、緊急業務局長のトーマスM.ビショップ中佐は「災害時における対処方法をお互いにに学ぶことで、将来的に何かあったときにとまどうことなく協力できる」と挨拶した。セミナーには、政府関係者や東京都、神奈川県他、周辺市の危機仮や警察、消防関係者ら170人程度が参加した。
当日は、統合消防次長の熊丸由布治氏が講師となり、米国の危機管理体制の発展の歴史や、国家災害管理システム、ISCの仕組みなどを説明した。
インシデントコマンドシステムは1970年代にカリフォルニアの火災をきっかけに異なる機関、部門などが連携できるように開発された危機対応の共通化システム。熊丸氏は、ICSの特長として管理統制できる限界数、共通言語、単位化され拡張可能な組織体制などを挙げた上で「ICSは非常時だけに限らず、オリンピックのような大規模なイベントにも活用できれば、一般家庭でも使える」と話した。敷地内では除染及び資機材などの展示も行われた。
●ICSの特徴
- スパンオブコントロール:管理統制限界数
- 共通言語
- 単位化され拡張可能な組織体制
- 統一的・明確な指揮系統
- 統合化されたコミュニケーション
- 信頼できる対応計画
- 現場指揮所
- 統合的なリソース管理
- 的確な情報収集・管理・伝達
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
防災は面白くないと広がらない
地震が起きたとき、スマートフォンに通知された情報を頼りに避難を判断することが多いだろう。緊急地震速報の情報から、いまどのように動くべきかを判断できる、そんな身近な危機管理を習慣づけた1 社が、アールシーソリューション(東京都新宿区)だ。2010 年に提供開始したスマートフォンアプリ「ゆれくるコール」は、緊急地震速報を受信できるアプリとして多くのユーザーが利用している。代表取締役の栗山章さんは、数多くのユーザーに防災の重要性を広めてきた一方で、ビジネスとして成り立たせる難しさにも直面してきたという。これまでのサービス開発の経緯や、防災ビジネスへの価値観を聞いた。
2026/09/09
-
被災施設への再入場判断「戻ってはいけない」では解決しない避難後の問題
大地震が発生し、安全な場所へ避難して一息つくと、人々には「ひとまず危険のピークは過ぎた」という根拠なき安心感が芽生える。そして、さまざまな理由で「避難してきた場所に戻りたい」といった気持ちが生じる。しかし、被害がどの程度なら戻ってよいのかについての明確なルールや事例は、どこを探してもあまり見当たらない。 国には応急危険度判定という仕組みや、施設管理者が建物を緊急点検するための指針などもある。が、これらは避難直後の「戻りたいニーズ」に応える仕組みではない。ここに、避難直後の「再入場」という古くて新しい問題がある
2026/09/09
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/09/08
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/09/07
-
-
-
暗黙知を形式知へ、10年の徹底改善が生きた
熊本市の工務店・新産住拓株式会社(小山英文社長)は、2016年の熊本地震や近年相次ぐ豪雨災害を通じて災害対応を磨き上げてきた。発生当日は、約3割の社員が定休日で社長も不在という条件下にもかかわらず、地震発生から50分で社員の安否確認をおおむね完了し、2時間後にはホームページや顧客専用サイトで被害受付を開始した。
2026/08/24
-





※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方