2012/11/30
防災・危機管理ニュース
新型インフルエンザへの対応訓練が11月28日(水)、佐賀県鳥栖市の鳥栖保健福祉事務所とみやき町の東佐賀病院で行われた。(平成24年度佐賀県新型インフルエンザ対応訓練実施要領より)
■目的:新型インフルエンザが発生した場合に適切な対応ができるよう、訓練を通じて特に重要となる初動対応について、関係機関の役割分担、各種対策の実施手順及び関係機関相互の連絡や情報共有体制を確認するとともに、職員の対応能力の向上を図る。また、訓練で把握した課題を整理し、来年度の新型インフルエンザ等対策特別措置法の施行に伴う佐賀県新型インフルエンザ行動計画の改訂に反映させる。
■実施日時:平成24年11月28日(水) 13時20分~16時
■実施場所:
第一会場:鳥栖保健福祉事務所
第二会場:独立行政法人国立病院機構東佐賀病院
■災害想定:鳥栖保健福祉事務所管内で県内初の疑い患者が発生し、その後間もなく新たに1名疑い患者が発生する。それぞれ鳥栖保健福祉事務所の移送車(公用車)と救急車により東佐賀病院へ搬送される。発生段階は、県内発生早期であり、疑い患者2名については勧告入院となる。訓練後半では、県内拡大期移行直後を想定し、東佐賀病院での帰国者・接触者外来及び発熱対応薬局の対応訓練を行う。
■訓練項目:
(1)県内発生早期
① 県内初発の疑い患者への対応訓練
– 県内初発疑い患者からの電話相談受付訓練
– 地域対策本部の情報伝達訓練
– 防護服の着衣訓練
– 移送車(公用車)による患者搬送訓練
– 患者家族等の疫学調査訓練
– 患者宅の消毒訓練
② 県内2例目の疑い患者への対応訓練
– 県内初発疑い患者からの電話相談受付訓練
– 救急車による患者搬送訓練
– 入院患者受入訓練
– 救急車の消毒訓練
– 救急隊員の脱衣介助訓練
(2)県内感染拡大期
• 帰国者・接触者外来の対応訓練
– トリアージの実施(要入院者と自宅療養者等の振り分け)訓練
• 発熱対応薬局の対応訓練
■訓練参加機関:独立行政法人国立病院機構東佐賀病院、鳥栖・三養基地区消防事務組合消防本部、鳥栖三養基薬剤師会、佐賀県(各保健福祉事務所、衛生薬業センター、健康増進課、危機管理・広報課)
- keyword
- 感染症・労働災害
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
ゲリラ雷雨の捕捉率9割 民間気象会社の実力
突発的・局地的な大雨、いわゆる「ゲリラ雷雨」は今シーズン、全国で約7万8000 回発生、8月中旬がピーク。民間気象会社のウェザーニューズが7月に発表した中期予想です。同社予報センターは今年も、専任チームを編成してゲリラ雷雨をリアルタイムに観測中。予測精度はいまどこまで来ているのかを聞きました。
2025/08/24
-
スギヨ、顧客の信頼を重視し代替生産せず
2024年1月に発生した能登半島地震により、大きな被害を受けた水産練製品メーカーの株式会社スギヨ(本社:石川県七尾市)。その再建を支えたのは、同社の商品を心から愛する消費者の存在だった。全国に複数の工場があり、多くの商品について代替生産に踏み切る一方、主力商品の1つ「ビタミンちくわ」に関しては「能登で生産している」という顧客の期待を重視し、あえて現地工場の再開を待つという異例の判断を下した。結果として、消費者からの強い支持を受け、ビタミンちくわは過去最高近い売り上げを記録している。一方、BCPでは大規模な地震などが想定されていないなどの課題も明らかになった。同社では今、BCPの立て直しを進めている。
2025/08/24
-
-
-
-
ゲリラ豪雨を30分前に捕捉 万博会場で実証実験
「ゲリラ豪雨」は不確実性の高い気象現象の代表格。これを正確に捕捉しようという試みが現在、大阪・関西万博の会場で行われています。情報通信研究機構(NICT)、理化学研究所、大阪大学、防災科学技術研究所、Preferred Networks、エムティーアイの6者連携による実証実験。予測システムの仕組みと開発の経緯、実証実験の概要を聞きました。
2025/08/20
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/08/19
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方