2013/01/08
防災・危機管理ニュース
災害拠点病院としてのBCPを評価
日本政策投資銀行(DBJ)は、財団法人博慈会(東京都足立区)に対し、「DBJ BCM格付」に基づく融資を実施したと発表した。
「DBJ BCM格付」は、DBJが開発した独自の評価システムにより防災および事業継続への取り組みが優れた企業を評価・選定し、その評価に応じて融資条件を設定するという、「BCM格付」の専門手法を導入した世界初の融資メニュー。
財団法人博慈会は、東京都足立区において博慈会記念総合病院(341床)、老人病研究所附属病院(156床)、こどもクリニック、腎クリニック、看護学院等を運営する財団法人で、東京都区東北部保健医療圏の災害拠点病院に指定されている。
DBJによると、今回の評価では、(1)災害対策委員会を通じて、法人内の全ての運営施設を対象とした防災および事業継続の推進体制を構築している点、(2)広域災害救急医療情報システム(EMIS)への参加に加え、自治体や他の病院との平時からの連携強化、EMISへの情報入力要員の代替確保、広域搬送手段の複数化など、非常時の医療ネットワークの活用に向けて取り組んでいる点、(3)事業継続に必要な医療資源や生活物資を確保するため、自治体と優先供給契約を締結している他、製薬会社や医療機器関連業者の在庫状況や保守体制を継続的に確認している点、等を高く評価したとしている。
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