アイデア9 絵本で気象を学ぶ!気象教室に出かけてみる。有名人に避難をすすめてもらう


重たい話題が続いたので、楽しいアイデアも紹介します。気象情報は毎日報道されているので、知ってるつもりになっているけど、実は理解していない部分もあるかもしれません。

でも、恥ずかしくていまさら基本を人に聞きにくいですよね。そんな時にオススメなのが、お子様、お孫さん、親戚の子ども、だれでもいいので、言葉は悪いですが、こどもをダシにして、一緒に学んでしまおうというアイデアです。子育て世代の親は、実は、最新気象情報は入手しやすかったりするのです。なぜって、こどもが学んできますからね!ならば、こどもと一緒に学んでしまえばもっといいのです。

サニーエンジェルス http://sunny-angels.jp/

こちらは女性気象予報士による親子の気象教室などを実施しているサニーエンジェルスさん。ぺットボトルで雲を作ったり、避難をすべきお天気の状態を大きな声で言ってみたり、楽しく気象を教えてくださいます!お近くで実施されたら是非参加してみてください!実験ありで基本をしっかり学べる教室です。学校PTAの家庭教育学級にも来てくださいますよ!

また、先に紹介した雲研究者.気象庁気象研究所研究官 荒木健太郎さんが7月20日に「せきらんうんのいっしょう」という絵本を出版されました。
 

平成30年7月豪雨をはじめ、集中豪雨は積乱雲によって引き起こされます。いまさら聞けない積乱雲が、絵本になって、ひらがながいっぱいで書いています。こどもたちへ読み聞かせしながら自分が学んでしまう。大人のプライドも損なわないので、ここ、重要です!

ところで、雲や空を見て天気の変化を予想する「観天望気」ってご存知ですか?荒木さんはその一歩先に進んだ、「感天望気」を推奨されています。感の字が違いますね。

雲の心を感じることで、天気の変化も予想するというものです。雲は一方では災害をもたらす要因にもなります。でも、雲のことを知って好きになり、愛でることまでできれば、身を守るスキルは格段に高まります。

雲愛入門できる以下の本を、故郷の高齢になった親にさりげなくプレゼントすることもオススメです。雲の写真を眺めてくれたら、そこから、災害時の早期避難の話につながりますし、著者をツイッターでフォローしてもらう話にも繋がります。

そうすると、こどもが親に「早く避難して」と説得するより、効果があるようにも思えます!気象の有名人や芸能人の方の避難のすすめはやっぱり効果が絶大ですよね♪

『世界でいちばん素敵な雲の教室』(三才ブックス)

『雲を愛する技術』(光文社新書)

アイデア10 避難しやすい格好と避難しても安心できる場所

これは、過去記事をお読みください。アウトドアウエアは、雨の時に大活躍です。濡れるのは不快だと思うと、避難が遅れます。濡れない、蒸れない機能がある衣類をいつも使えていれば、災害時も快適に避難できます。車椅子用アウトドアレインウエアだってあるんです。

写真提供:松上京子(まつうえきょうこ)さん。田辺市議会議員。 「車椅子から青空がみえる」(小学館)著者。 アウトドア好きの車椅子ユーザー。今もカヌーを楽しむ。車椅子ユーザーにも、自然の中や日常生活の中でアクティブに活動して欲しいという思いで、アウトドアメーカーの商品開発にも協力されています。


これだけ毎年台風や豪雨があるのに、いまだにレインウエアも準備せずに、その場にあるもので作りましょうとか、意味がわかりません。土砂災害が多い地域、浸水が起こる地域は、運動靴での避難が○とか言っている場合ではありません。早期避難の検討と専用のウォーターシューズや、被災後の安全靴など、あらかじめ装備しないといけないのではないでしょうか?

■災害時も役立つレインウェアを普段使いに「寝るな、寝ると死ぬぞ!」は間違い?
http://www.risktaisaku.com/articles/-/1839

また、避難所が大変そうだから逃げなかったという方が多いのです。避難所をもっとすごしやすく変えていきましょう! 避難所になる学校に普段からクーラーなどの空調施設や非常電源もないと大変になるのは、明らかです。

女性もこどもも、性別も年齢も関係なく、海外に由来がある人も、障がいがあっても、誰もがすごしやすい避難所や避難場所について、多くの人が関心を持って対策をとらなければ、避難しないしできない人が多くでてきてしまいます。

■これが仮設住宅?!普通に住みたくなるレベル!(前編)
おしゃれなイタリアの仮設住宅と災害関連死のない避難所
http://www.risktaisaku.com/articles/-/6213

ホテル利用や広域避難も考えられています。さらに、自助として、あらかじめ調べておいて、被災しない地域に旅行に行ってしまうというのもありかもしれません。

被災地に多くの人が残っている方が、救助が大変になり2次災害も起こるのです。高齢の親を早めに旅行に連れ出すために、普段から避難資金を貯めたり旅行に慣れておくのもいいかもしれません!もちろん、アイデアの1つにすぎず、これだけで解決するわけではないですけど・・