2023/11/20
産総研「さんぽのひろば」週刊化学災害ニュース
2023/11/2発生の、東京・めっき加工の廃液処理施設で薬品被曝
施設ではめっき加工に使用した廃液の処理作業を行っており、廃液処理で使用する薬品を誤ってかぶった可能性。作業員1名が心肺停止、別の1名が体調不良で病院に搬送された
2023/11/2発生の、山口・ガラス工場で可燃性ガスのパージ作業中にガス爆発
石英ガラスの試作中に、装置の運転準備のため装置の配管内の残留ガスを取除き燃焼させる作業を行っていた際の事故。配管内に残留していたメタンか水素に着火した可能性。社員1名が頭を強く打って死亡し、もう1名が切創で軽傷
2023/11/2発生の、東京・ごみ処理場で催涙スプレー缶の催涙ガスが漏洩
回収したごみの中にあった催涙スプレー缶からガスを抜くため作業員が穴を開けた際に、催涙ガスが漏洩した可能性。ガスを吸った作業員4名が頭痛やせきなどで軽症
2023/11/6発生の、愛知・化学工場で定期修理中に電気集塵機から火災
工業用の硫酸などを製造する化学工場での定期修理中の事故。煙突の点検、修理中に電気集塵器から出火した可能性
2023/11/7発生の、北海道・リサイクル工場で金属スクラップの火災
金属スクラップから分別されて積まれていたリチウムイオン電池から出火した可能性。金属スクラップを重機で切崩しながらの消火作業となったため、鎮火には時間を要した
2023/11/8発生の、米国・化学工場で爆発、火災
接着剤や塗料剥離剤用の溶剤などを製造している化学工場での事故。従業員1名がやけどで軽傷
出典:産業技術総合研究所 安全科学研究部門「さんぽのひろば」
産総研「さんぽのひろば」週刊化学災害ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
ゲリラ雷雨の捕捉率9割 民間気象会社の実力
突発的・局地的な大雨、いわゆる「ゲリラ雷雨」は今シーズン、全国で約7万8000 回発生、8月中旬がピーク。民間気象会社のウェザーニューズが7月に発表した中期予想です。同社予報センターは今年も、専任チームを編成してゲリラ雷雨をリアルタイムに観測中。予測精度はいまどこまで来ているのかを聞きました。
2025/08/24
-
スギヨ、顧客の信頼を重視し代替生産せず
2024年1月に発生した能登半島地震により、大きな被害を受けた水産練製品メーカーの株式会社スギヨ(本社:石川県七尾市)。その再建を支えたのは、同社の商品を心から愛する消費者の存在だった。全国に複数の工場があり、多くの商品について代替生産に踏み切る一方、主力商品の1つ「ビタミンちくわ」に関しては「能登で生産している」という顧客の期待を重視し、あえて現地工場の再開を待つという異例の判断を下した。結果として、消費者からの強い支持を受け、ビタミンちくわは過去最高近い売り上げを記録している。一方、BCPでは大規模な地震などが想定されていないなどの課題も明らかになった。同社では今、BCPの立て直しを進めている。
2025/08/24
-
-
-
-
ゲリラ豪雨を30分前に捕捉 万博会場で実証実験
「ゲリラ豪雨」は不確実性の高い気象現象の代表格。これを正確に捕捉しようという試みが現在、大阪・関西万博の会場で行われています。情報通信研究機構(NICT)、理化学研究所、大阪大学、防災科学技術研究所、Preferred Networks、エムティーアイの6者連携による実証実験。予測システムの仕組みと開発の経緯、実証実験の概要を聞きました。
2025/08/20
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/08/19
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方