2024/07/17
防災・危機管理ニュース
東京ガスは17日、子会社のシステムに不正アクセスがあり、約416万人分の個人情報などが流出した恐れがあると発表した。業務を受託している全国51のガス・水道事業者などから提供された一般消費者の氏名、住所といった情報が含まれる。現時点では情報の不正利用は確認されていないという。
不正アクセスを受けたのは、都市ガス関連設備の建設や維持管理などを手掛ける東京ガスエンジニアリングソリューションズ(東京)。既に外部からの接続を遮断する対策を講じており、警視庁などと協力しながら調査を進めている。
6月25日に外部から侵入して情報を不正に送信する「スパイウエア」を検知。調査の中でシステムのIDなどが窃取されたことを把握し、情報流出の可能性があることが判明した。
他にも、子会社の従業員ら約3000人分の個人情報も漏えいした可能性があり、その中には金融機関の口座情報約1000件が含まれているという。また、過去に取引があった法人などに所属する個人の情報も流出した恐れがある。
東京ガスと家庭用の都市ガスや電気の契約を締結している顧客の情報は含まれていない。同社は「多大な迷惑、心配をかけておわびする。厳重なセキュリティー体制の構築による再発防止に取り組む」としている。
〔写真説明〕東京ガス本社=東京都港区
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/05/13
-
「まさかうちが狙われるとは」経営者の本音に向き合う
「困った人を助け、困った人を生み出さず、世界中のデータトラブルを解決します」。そんな理念のもと、あらゆるデータトラブルに対応するソリューションカンパニー。産業界のデータセキュリティーの現状をどう見ているのか、どうレベルを高めようとしているのかを聞きました。
2025/05/13
-
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/05/05
-
企業理念やビジョンと一致させ、意欲を高める人を成長させる教育「70:20:10の法則」
新入社員研修をはじめ、企業内で実施されている教育や研修は全社員向けや担当者向けなど多岐にわたる。企業内の人材育成の支援や階層別研修などを行う三菱UFJリサーチ&コンサルティングの有馬祥子氏が指摘するのは企業理念やビジョンと一致させる重要性だ。マネジメント能力の獲得や具体的なスキル習得、新たな社会ニーズ変化への適応がメインの社内教育で、その必要性はなかなかイメージできない。なぜ、教育や研修において企業理念やビジョンが重要なのか、有馬氏に聞いた。
2025/05/02
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方