2024/09/17
防災・危機管理ニュース
【ニューヨーク時事】米航空機大手ボーイングは16日、労働組合によるストライキ実施を受け、新規採用を凍結する方針を明らかにした。商用機生産に悪影響が生じ、現金が消失するリスクを踏まえた。米メディアが内部メモの内容を報じた。
報道によると、賃上げの時期が遅れるほか、従業員や幹部を対象に一時帰休の導入も検討。商用機の受注も減らす可能性があるという。ウエスト最高財務責任者(CFO)はメモで、「このストはわれわれの回復を危険にさらすものだ。現金を保全するための取り組みを行わなければならない」と強調した。
ボーイングと、西部地域の従業員約3万3000人が加入する労組は8日、25%の賃上げなどを柱とした労働協約の締結で暫定合意した。ところが、水準が不十分などとして組合側が投票で協約を否決、13日からストを決行した。
報道によると、ストを1週間続けると、5億ドル(約700億円)の追加コストがかかるとの見方もある。今年1月の機体事故で業績が悪化する中、ストが長期化すれば、ボーイングの財務基盤はさらに弱体化しそうだ。(了)
(ニュース提供:時事通信 )
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
ランサムウェアの脅威、地域新聞を直撃
地域新聞「長野日報」を発行する長野日報社(長野県諏訪市、村上智仙代表取締役社長)は、2023年12月にランサムウェアに感染した。ウイルスは紙面作成システム用のサーバーとそのネットワークに含まれるパソコンに拡大。当初より「金銭的な取引」には応じず、全面的な復旧まで2カ月を要した。ページを半減するなど特別体制でなんとか新聞の発行は維持できたが、被害額は数千万に上った。
2025/07/10
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/07/08
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/07/05
-
-
-
-
-
-
「ビジネスイネーブラー」へ進化するセキュリティ組織
昨年、累計出品数が40億を突破し、流通取引総額が1兆円を超えたフリマアプリ「メルカリ」。オンラインサービス上では日々膨大な数の取引が行われています。顧客の利便性や従業員の生産性を落とさず、安全と信頼を高めるセキュリティ戦略について、執行役員CISOの市原尚久氏に聞きました。
2025/06/29
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方