【上海時事】在上海日本総領事館は14日、江蘇省蘇州市で12日未明に日本人が関係する複数人によるもめ事が発生したとして、トラブルに巻き込まれないよう注意を呼び掛けるメールを在留邦人に発出した。当事者はかなり酒に酔った状態だったという情報もあるという。総領事館が現地当局に確認したところによれば、公安職員が出動したが、負傷者などはなかった。

 12日以降に蘇州の日本人社会で邦人がトラブルに巻き込まれたとの情報が飛び交っており、総領事館が事実関係の確認に当たっていた。総領事館は過度な飲酒により、パスポートや財布などを盗まれたり、交通事故やけんかに巻き込まれたりする危険性があるとして注意を呼び掛けた。

 蘇州市では7月31日に子ども連れの日本人女性が石のようなもので殴られる事件が起きている。中国では満州事変の発端になった柳条湖事件から94年となる9月18日も控えており、総領事館は反日感情の高まりに注意する必要があるとして、在留邦人に安全対策を取るよう呼び掛けている。(了)

(ニュース提供:時事通信 2025/09/14-18:45)

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