農林水産省が21日発表した1月の食品価格動向調査によると、鶏卵1パック(10個入り)の平均小売価格は平年より16%高い269円だった。年明け以降、高病原性鳥インフルエンザが急拡大。採卵鶏の殺処分数が増えて鶏卵の卸売価格が上昇傾向を続けており、同省は生産者団体などに安定供給に向けた協力を要請した。
 江藤拓農水相は同日の閣議後記者会見で「卵の高騰を何とかして抑えたい」と強調。同省は、鶏を通常より1~2カ月長く飼って卵の生産を続けることや、供給量が不足した地域に鶏卵を融通することなどを求め、文書で団体や自治体に通知した。 
〔写真説明〕10個入りの鶏卵1パック(資料写真)

(ニュース提供元:時事通信社)