連載
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なぜ批判の的に? 戦略性欠いたメッセージ発信
4月7日に7都府県、4月16日には全国を対象に緊急事態宣言が発出されました。安倍首相は記者会見を開きましたが、言葉は国民にしっかり届いたでしょうか。補償などの支援策も含め「遅過ぎる」「甘過ぎる」といった反発が少なくありません。歴史に残るメッセージについて、危機管理広報の観点から分析します。
2020/04/27
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マイコプラズマ感染症への備え
新型コロナウイルス(COVID-19)による感染症はいまだに収まることなく拡大を続けています。今回取り上げるマイコプラズマ感染症は、発熱や長引く咳嗽、胸部X線像での陰影などが新型コロナウイルス感染症と類似。症状や所見だけでは区別できないこともあります。
2020/04/27
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個人用保護具(PPE)は武器である
先週の連載第3弾目では最後に現場最前線で活動する医療従事者や救急隊員などへの感染例が報告されているという話をした。また現在、医療現場で圧倒的に不足(枯渇)している個人用保護具(以後PPEと呼ぶ)の問題を憂慮して、今回は基本に立ち戻り、PPEの基礎知識について解説しようと思う。
2020/04/27
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環境政策対応の鈍さが招く事業継続の危機
今回は「中国に進出している日系企業の環境政策対応の鈍さ」について、資料を元に解説します。上海市における全企業の環境違反の処罰件数が2017年をピークに減少している一方、日系企業の占める割合は増加しています。これは日系企業の取り組みがローカル企業の取り組みより遅れているということ。対応を誤ると会社の存続さえ揺るがす問題に発展しかねません。
2020/04/23
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第4回 国際企業保険プログラム(GIP)の概要と組成時の留意点
欧米のグローバル企業が一般的に加入している、全世界のグループ会社を包括的に補償する保険プログラムがあります。グローバルプログラム、インターナショナルプログラム、マルチナショナルプログラム、GIP(Global Insurance Program)など呼び方はいくつかありますが、皆同じコンセプトのものです。
2020/04/23
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パンデミックの被害を最小限に留める
先週の連載第2弾目では、「バイアスがもたらす初動対応の遅れ」という話をした。特殊災害(CBRNE災害)では、初動対応の遅れや間違った判断は、問題解決どころかそれ自体が問題となってしまう可能性がある。それでは一体どのようにして迅速かつ適切な初動対応を実施すればよいのかについて、具体的な解決策を考えていきたいと思う。
2020/04/23
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温故知新
新型コロナの感染拡大を防ぐため、7都府県は事業者に休業を要請しましたが、飲食店、料理店などは時間制限などの条件付きで業務を継続しています。努力目標は「3密」で、これはもちろん重要ですが、さらに大切なことがあります。それは、店が提供した飲食物は客の体内に取り込まれるので、ウイルスの侵入が免れないということです。
2020/04/21
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心の非常スイッチをONにせよ
厄介なことに人は誰しも例外なく各種の「バイアス」と呼ばれる心のメカニズムを持っている。その中の一つに「正常性バイアス」というものがあるが、それを説明するには9.11全米同時多発テロ事件の時に世界貿易センターの中にいた生存者の心理状態を分析するのが分かりやすいと思う。
2020/04/20
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オンラインサービスを強化
今回は、前回に引き続き、サンフランシスコを取り上げます。2020年の推定人口は89万人で、今後、1年当たりおよそ1万人増加することが予想され、20年後には人口100万人を超えるといわれています。同時に、日本と同様に地震が多いエリアです。人口増加を踏まえたSF@1M(1 million)が、サンフランシスコのレジリエント戦略のスローガンです。レジリエント戦略の中身は自然災害への備えに大きく注力しており、テクノロジーの活用にも積極的です。今回は、いくつか特徴的な取り組みについてご紹介します。
2020/04/17
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意外に知られていないピクトグラムの誤認!
普段何気なく目にしているピクトグラム。意外と間違った意味で覚えているかもしれません。前半は、間違えがちなピクトグラム。後半は、時代や必要に応じてピクトグラムが追加された事例を紹介していきます。
2020/04/17
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住宅火災 パート2
テレサ・Cによれば、彼女ともう一人のシングルマザーとその子供たちはアパートの中で一緒に暮らしていた。火炎が天井を突き破って落ちてきたとき、必死に持ち物を持ち出そうとした。安全なところまで走り、そこから距離をおいて建物が崩壊するのをじっとみていた。
2020/04/17
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第2回 BCP担当者も知っておくべきデータセンター選定ポイント
データセンターを選ぶ際に、ユーザーとしてどのような点に留意すればよいのかという部分に着目し、システム担当者だけでなく、BCP担当者としても知っておくべき選定ポイントについて説明します。
2020/04/16
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内水氾濫の手がかりを探せ
「西日本から東日本では13日にかけて、東北では13日から14日にかけて、局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所がありそうだ」。この一文を読んで、皆さんは内水氾濫の危険性が高くなるのではとイメージできますか? 手がかりは「非常に激しい雨」や「激しい雨」という気象用語に隠れています。 今回の記事は、内水氾濫の可能性を気象情報から読み解ることがテーマです。そもそも「内水氾濫とは?」からはじめ、どういった場所のリスクが高いか、どのような情報が手掛かりになるかについて順に見ていきましょう。
2020/04/16
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第28回[最終回]:3つのステップによるメッセージの発信
災害や事故で企業が危機に直面した際、自社や利害関係者への影響を最小限にとどめるために行う情報開示活動を「クライシスコミュニケーション」という。事前に関係者の理解を得るために行う「リスクコミュニケーション」とは違い、危機によって生じる影響を軽減し風評被害を回避することが主眼だ。BCP的なクライシスコミュニケーションの効果と進め方を紹介する。
2020/04/16
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第17回:ライフラインや材料・部品に関する被害の確認
前回は、大きな地震に見舞われたときに生じる、建物・設備に関する被害の確認について説明しました。今回は、自社の製造・サービスを提供するにあたって不可欠なライフラインや材料・部品に関する被害の確認と、その後の対応について考えます。
2020/04/15
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スペイン風邪とマスク
今、欧米の国々でマスクの使用が奨励され、多くの人々が着用するようになった。これは東アジアの人々のマスク文化が見直されているからであるという報道がなされている。私は蔵書の中からわが国の「スペイン風邪」の書物を取り出し、読み返した。今の状況とは似ても似つかぬもので興味をそそられた。
2020/04/13
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検証し、将来に備えろ
日本、いや、世界は今、いまだ収束が見えない「新型コロナウイルス」という未知の敵(感染症)と闘っている真っただ中である。ここでよく考えなければならないことは、われわれは、ただ単に未知の感染症と闘っているわけではなく、COVID-19を起因とした、経済問題や社会秩序(安全保障含む)に及ぼす影響“全て”と闘っているということだ。遅かれ早かれこの危機的状況はいつか収束を迎えることになるが、大切なことは今回の出来事をしっかりと検証して将来に備えることが重要であると筆者は考えている。
2020/04/13
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英国が直面するサイバー脅威と革新的なアプローチ
英国政府が、直面するサイバー脅威をどのように特定しているか、また、英国が経済を守り、敵対的な活動を抑止し、未来の人材と技術を育成するために採用している革新的なアプローチについて紹介する。
2020/04/09
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テレワークで使用するパソコンなどのサイバーセキュリティーに注意!(2)
前回に引き続き、テレワークで勤務する際のサイバーセキュリティ対策上の注意点を記します。
2020/04/08
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生きる――新型コロナウイルスとの戦い
統計によると、日本時間の2020年4月1日夜時点で世界の新型コロナウイルス感染者は累計88万人超で、死者は約4万4000人と報道され(時事通信社)、さらに増え続けている。こうした感染症は歴史始まって以来初めてのことではない。過去にもさまざまな感染症を経験し、先人は幾多の悲しみを乗り越えてきた。
2020/04/06
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ハザードマップは浸水深だけを見るものではない
大雨によって河川があふれ、浸水が発生することを私たちは知っています。しかし、具体的にどういった量の大雨になったら川があふれ、洪水の危険性が高まるのでしょうか? またその時何が起こり得るのでしょうか? この2つの問いを解く手がかりこそ「浸水想定区域図」です。
2020/04/03
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何にでも合うという対処方法はない
ワンストップショップとして、家族支援センターはあらゆる災害において、災害専門家がクライシスと闘うための強力な武器である。しかし今回は万能の道具は中華街の家族には役に立たなかった。彼らが必要としたのは、われわれが提供した援助ではなかった。われわれは彼らが“お墨付きを与える”支援をしたいと思い続けた。困ったことには、われわれのプログラムにはどこにも“路傍の餓鬼を鎮めるための仏教儀式”という恩典はなかった。
2020/04/03
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第27回:必要な人員の確保をはばむ要因と対策その2
BCPに規定していても、想定外の人員不足に悩まされるのが災害対応の現実だ。これに備えた代替要員の確保も、事前対応プランの一つにほかならない。人員不足にはパターンがあるが、とくに問題となるのは実際に現場の最前線で活動にあたる従業員の欠員。この実働・支援部隊をいかに現実的な線で確保するかは、スタッフ一人ひとりの顔と力量が見える配備体制をいかに実現するかにかかっている。
2020/04/02
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日本でもやはりサイバー攻撃リスクが一番の懸念に
前回の寄稿で、今日のデジタルトランスフォーメーション(DX)において発生するデジタルリスクは、サイバー攻撃リスクが目立つというご紹介をしました。前回の内容は主に北米を中心とするデータでしたが、RSAが日本で独自に行ったアンケートでも、デジタルリスクとして捉えている言葉から結び付けられるリスク項目は、「サイバー攻撃リスク」が最も多いという結果となりました。
2020/04/02
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高野豆腐とさば缶の簡単コクうま煮
今回も、常温で長持ちできる上に栄養価も高い「乾物」に注目してみたいと思います。乾物は手間のかかるイメージですが、実は簡単に食べられるんです! 今回注目する乾物は「高野豆腐」。最近はいろいろな形にカットされたものや小分けタイプもあり、より使いやすくなっていますので、ぜひつくってみてください。
2020/04/02