2025/03/20
防災・危機管理ニュース
【ブラジリア時事】ブラジルのルラ大統領は18日、同国が今年の議長を務める新興国グループ「BRICS」は「反西側(米欧)ではない」と述べ、先進国との対立の中心軸になりつつあるとの見方を否定した。ブラジリアでの邦人記者団との会見で語った。ブラジルを国際社会で発言力を増すグローバルサウス(新興・途上国)のリーダー格と見なす日本は、24日からルラ氏を国賓として招き、安全保障分野の対話強化に乗り出す。
ブラジルやロシア、中国などを原加盟国とするBRICSは最近、イランなどを加えて勢力を拡大している。ルラ氏はBRICSを「グローバルサウスをまとめる初めての組織」と説明。経済を中心とした協力の枠組みであり、反米欧と見なす風潮は「思想的にばかげている」と一蹴した。
ルラ氏はまた、5月に50以上のアフリカ諸国の農業相を集めた会合を開くと明かした。ブラジルでは日本の協力を得て、セラードと呼ばれるサバンナ地帯を一大穀倉地へと転換した。ルラ氏は「成功体験を味わってもらいたい」とし、グローバルサウスをけん引する姿勢を明確にした。
BRICSでは貿易決済などでの「脱ドル」が議論されており、「共通通貨構想」も取り沙汰される。トランプ米大統領は、米ドル離れを進めれば100%の関税を課すと警告。ルラ氏は、米国が世界から輸入する鉄鋼・アルミに追加関税を発動したことも踏まえ、「この政策は間違っている」と強調した。
日本政府関係者によると、グローバルサウスとの連携強化を課題とする日本は、ルラ氏訪日を機に安保や世界平和などの分野で対話を強化することで合意を目指す。ルラ氏は国連安保理改革のほか、国際通貨基金(IMF)など「20世紀の遺物」の改善に向けた連携の深化に期待を示した。
〔写真説明〕18日、首都ブラジリアの大統領府で邦人記者団と会見するブラジルのルラ大統領
(ニュース提供元:時事通信社)

- keyword
- BRICS
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/02/17
-
-
-
-
-
今年の夏は大規模停電のリスク大?
今年の夏、東京電力管内を中心に電力不足が懸念されています。需要に対する供給力の余裕を示す「予備率」が1パーセントを切る見通しで、もしそこで突発的な発電所の事故や故障が起きれば予備率はさらに低下、マイナスに陥りかねません。大規模停電のリスクについて、東京電機大学名誉教授の加藤政一氏に聞きました。
2026/02/12
-
-
-
海外危機管理マニュアルの作成が急務
海外に社員を送り出す企業にとって、緊急事態が発生した際の対応体制は必須。どんなに現地に慣れたベテランでも、自分の身を守り切れない事態は起き得ます。ましてや現在は安全保障上の国家対立が深まり、東アジアの緊張も高まっている時代。海外危機管理サービスを手がける安全サポートの有坂錬成代表取締役に、海外進出企業が取り組むべき対策を聞きました。
2026/02/05








※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方