国土交通省は6日、国土審議会の部会に、半島地域の振興を図るための基本方針案を提示した。能登半島地震の教訓を踏まえ、三方を海に囲まれ、災害時に孤立しやすい半島地域の防災対策に取り組むことを明記。災害に強い道路ネットワークの構築や港湾の防災拠点化を進める。早ければ月内にも正式決定となる見通しで、4月施行の改正半島振興法に基づき基本方針が策定されるのは初めて。
 基本方針案は「半島防災」に関して、高規格道路の整備を進めたり暫定2車線区間を4車線化したりして、道路網をつくることが重要だと説明。水を確保するため、井戸水や地下水の活用に向けた検討を求めたほか、非常用電源や衛星通信設備の整備が必要と指摘した。 
〔写真説明〕国土交通省=東京都千代田区

(ニュース提供元:時事通信社)