2025/07/08
防災・危機管理ニュース
【ニューヨーク時事】米南部テキサス州で発生した大雨による洪水の死者が100人を超えた。記録的な大雨で川が急激に増水したとみられるが、避難を促す警報が住民らに適切に伝わっていたか疑問が生じている。米メディアが7日報じた。
被害が最も大きかったカー郡では4日早朝、数時間で数カ月分の雨量に相当する激しい雨が降り、川の水位が45分の間に約8メートル上昇した。同郡ではこれまでも頻繁に洪水が発生。屋外に警報用サイレンを設置することが過去に検討されたが、コストに対する懸念を理由に実現しなかった。
テキサス州のパトリック副知事は7日、FOXニュースに対し「川沿いに洪水警報サイレンが設置されていれば助かった人がいた可能性がある」と述べ、事前の災害対策に不十分な点があったと認めた。
NBCニュースによると、アボット同州知事は6日の記者会見で、国立気象局(NWS)が大雨や鉄砲水の可能性に関する警報を発していたものの、「洪水に慣れた住民にはその深刻さが十分に伝わっていなかったかもしれない」と説明。「鉄砲水の可能性があっても、高さ約9メートルに及ぶ水の壁が発生するとは誰も予期していなかった」と語った。
NWSについては、トランプ政権が推し進めた政府機関の大規模な人員削減がスタッフ不足を招き、対応の遅れにつながった可能性が指摘されている。これについて、レビット大統領報道官は7日の記者会見で、NWSには十分な人員がいたと反論した。
〔写真説明〕7日、米南部テキサス州の川で行方不明者を捜す救助隊員(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
顧客の安全と安心をAIと人のアシスタンスサービスで追求
JTBグローバルアシスタンス(東京都千代田区)は、渡航先でのけがや荷物の紛失、言語の壁など、海外旅行に関わるトラブルを包括的にサポートしてきた。昨今では地政学リスクの高まりに応じ、自社の危機管理ソリューションを生かした出張者や駐在員の安全確保にも注力している。創業35年を機に、AIと人間、それぞれの長所を組み合わせたハイブリッド型サービスの展開を目指す。混沌(こんとん)とした時代の中、海外旅行に伴うリスクを低下させ、旅行者の安全をどのように確保するのか。鈴木章敬代表取締役社長に話を聞いた。
2026/05/19
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/05/19
-
-
-
-
追跡調査中のハンタウイルス感染症原因ウイルスにはどんな特徴が?
世界保健機関(WHO)が5月4日に大西洋を航行中のクルーズ船で乗客3人が死亡し、ハンタウイルスの感染が疑われると発表した。その後、日本人1人を含む乗員と乗客はスペイン領テネリフェ島で下船。各国で追跡調査が行われている。ハンタウイルスは、いったいどんなウイルスなのか。ハンタウイルスに詳しい北海道大学大学院の苅和宏明特任教授に聞いた。
2026/05/14
-
-
-








※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方