坂井学防災担当相は1日の閣議後記者会見で、ロシア・カムチャツカ半島付近の地震による津波で避難指示が長引いたことを踏まえ、十分な熱中症対策や円滑な避難が行われたか検証する考えを明らかにした。閣僚懇談会で石破茂首相から指示を受けたもので、「炎天下での大規模かつ長時間の避難状況を検証し、今後の対策に生かす必要がある」と述べた。
 津波から逃れるため、避難所に身を寄せた人が熱中症の疑いで救急搬送されたり、車での避難による渋滞が発生したりする事態が生じた。内閣府は自治体と連携し、冷房の活用や飲料水の提供など避難所での熱中症対策が効果的だったか、高台への一時避難が円滑にできたかなどを確認する。 
〔写真説明〕坂井学防災担当相=7月15日、首相官邸

(ニュース提供元:時事通信社)