関東各地で記録的な高温となった5日、群馬県伊勢崎市で国内統計史上最高の41.8度を観測した。7月30日以降、ほぼ連日のように気温40度以上の日が続く現状について、三重大大学院の立花義裕教授(気象学)は「海面水温の上昇が最大の原因。日本中のどこで40度を超えてもおかしくない」と警鐘を鳴らした。
 気象庁によると、7月の日本近海の月平均海面水温は平年を1.7度上回り、1982年の統計開始以来最も高かった。立花教授は「地球温暖化に伴って、本来は空気を冷やす役割を持つ海の温度が高くなり、その状態が1カ月ほど続いている」と指摘。「海面水温の上昇で大気中の水蒸気量が増え、湿度も高くなる。こうした要因が気温の上昇につながっている」と分析する。
 その上で、「水は簡単には冷めにくく、水温の高い状態はすぐには解消しない」と説明。「8月中は40度超の猛暑が続くだろう」として、注意を呼び掛けた。 

(ニュース提供元:時事通信社)