【ニューデリー時事】アフガニスタン東部で起きた地震で、イスラム主義組織タリバン暫定政権は4日、被害の大きかったクナール州での死者が2205人となったと発表した。負傷者は3600人以上となっている。
 地震は8月31日に発生し、生存率が急激に下がるとされる発生から72時間が経過した。被災地では救助隊や住民が倒壊した家屋に閉じ込められた不明者の捜索を続けた。
 暫定政権によれば、同州では6700超の家屋が損壊した。フィトラト副報道官はX(旧ツイッター)で、被災者向けのテントが複数設置されていると説明。「緊急の人道支援物資の配布も進んでいる」と強調した。
 ドゥジャリク国連事務総長報道官は3日の記者会見で、アフガンでは長年紛争が続いたため、被災地のうち25平方キロのエリアに地雷など爆発物が埋まっていると警告した。
 日本政府は3日、テントや毛布など援助物資を現地に送ると発表。隣国のパキスタンをはじめ各国で支援の動きが本格化しつつある。 
〔写真説明〕3日、アフガニスタン東部クナール州の医療キャンプで地震被災者の治療に当たる人々(EPA時事)
〔写真説明〕アフガニスタン東部で起きた地震で被害を受けた家屋=2日、クナール州(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)