【ロンドン時事】飢餓が深刻化するパレスチナ自治区ガザへの物資搬入を目指す人道支援船団に、南アフリカの故マンデラ元大統領の孫マンドラ・マンデラさん(51)が加わることが分かった。ロイター通信が4日伝えた。マンドラさんは、イスラエル占領下に置かれたパレスチナ人の状況は「アパルトヘイト(人種隔離)体制の南アよりさらに悪い」とし、国際社会に支援強化を訴えた。
 船団は8月31日にガザに向けてスペインのバルセロナを出航したが、悪天候のためいったん帰港。報道によると、9月1日に改めて出航した。船にはスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんも同乗。チュニジアで他の船と合流し、9月中旬にガザ近海へ到達する見込み。
 マンドラさんはチュニジアからの船に乗り込むため、南アのヨハネスブルクの空港で飛行機に搭乗。ロイター通信に対し、1994年にアパルトヘイトが撤廃されたのは他国からの強い圧力と制裁のためだったとし、「パレスチナにも同様のことが行われるべきだ」と主張した。 
〔写真説明〕3日、南アフリカ・ヨハネスブルクの空港で、チュニジアに向かう航空便を待つマンドラ・マンデラさん(ロイター時事)

(ニュース提供元:時事通信社)