2025/09/25
ニュープロダクツ
データセキュリティカンパニーのデジタルデータソリューション(東京都港区、熊谷聖司社長)は8月から、企業の情報システムやネットワークを有人監視してサイバー攻撃の兆候を検知するSOC(ソック)サービスを拡充。東京・六本木のオフィス内にオペレーションセンターを開設し、約1400社を同時に監視できる体制を整えた。
「D-SOC(ディーソック)」と銘打って今年1月から開始したサービス。一般に SIEMSOC(シームソック)と呼ばれるもので、UTMなどのセキュリティ製品だけでなく、PC、サーバーやクラウドなどを24時間365日リアルタイムで監視する。
攻撃者がセキュリティ製品をかいくぐって侵入、潜伏しても、ネットワーク上のログから不審な挙動を常時検知。異常はAIによる相関分析を行ったうえで専門知識を持つ自社エンジニアが分析し、インシデントレベルに応じて4段階に分類、緊急度の高い案件はユーザー企業に即時通報する。
同社によると、従来のセキュリティは社内ネットワークの入り口、内部、出口の要所を守る多層防御が主流。だが、昨今はサイバー攻撃が巧妙化するとともに、企業側もDXの進展で防御範囲が拡大、テレワークやクラウドの普及によってウィークポイントが分散しているという。
「そのためセキュリティ製品で要所を守るだけでは不十分」と、同社サイバーセキュリティソリューション事業部長の下里和可奈氏。侵入を試みる段階からデータを取りに来る段階まで、攻撃者の動きをまるごと監視することにより「多層防御の導入、その後の適切な運用、インシデント対応までの一連の流れをサポートできる」と話す。
同社はサイバーセキュリティ事業のほか、失われたデータを復旧するデータリカバリー事業、情報流出の際に犯罪の証拠を調査するフォレンジクス事業も主力。今回のSOCサービス拡充で、異常の検知からアラート、事後処理までをワンストップで対応できる強みを打ち出す。
「通常のSOCサービスは異常を検知・報告するまでが対象範囲。調査や復旧といった事後処理は別の業者に依頼しなければならず、その間に数日以上のタイムラグが生じる。損失抑制はスピードが命。当社は監視、復旧、調査の3分野のエンジニアが100人規模でワンフロアに常駐しているため、即日の事後対応が可能」(同)
同社のサイバーインシデント対応実績は年間3500~5000件、直近4年間だけで2万件以上の相談を受けている。ほとんどの企業が「まさかうちが攻撃されるとは思わなかった」と口をそろえ「被害の前に対策しておけばよかった」という後悔の声も多数、一度被害に遭った企業が再び被害に遭うケースも多いという。
同社熊谷聖司社長は「事故対応をやっていると、そもそも事故は起こらないほうがいいという思いが強まる」と、サイバーセキュリティ事業に力を入れる背景を説明。「被害に遭う前、もし被害に遭ってしまったらそのときに、しっかり対策すべき。DXが進んでいる時代だからこそ、事故を起こさないセキュリティ対策が不可欠」と話す。
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com 編集部
- keyword
- サイバーセキュリティ
- SOC
- SIEMSOC
- デジタルデータソリューション
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/08/05
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/08/04
-
-
-
-
令和8年熊本地震 猛暑の被災地で熱中症を避ける
最大震度7を記録した令和8年熊本地震。熊本県内では400超の避難所が開設され、約9千人が避難している(29日時点)。真夏の避難生活は、熱中症の危険性を確実に高める。しかもこれからは、猛暑・酷暑下での復旧活動が本格化し、多くの人々が被災地で活動する。現地で熱中症をどう防いだらいいか。熱中症と災害医療に詳しい、さいたま赤十字病院高度救命救急センターの席 望医師に対策を聞いた。
2026/07/30
-
令和8年熊本地震 広がるデマ、どう見分ける?SNSとの向き合い方
28日に発生した最大震度7を記録した熊本地震では、早くも豪華寝台列車「ななつ星」が脱線したなどのデマ情報が広く拡散された。災害のたびに、広くSNSで拡散される情報にどう向き合えばいいか。デジタル空間の情報分析を専門とする Japan Nexus Intelligence の竜口七彩氏に聞いた。
2026/07/29
-
-
事例研究で有事に備え、組織の体質改善で形骸化を防ぐ
組織レジリエンスの強化やサイバーセキュリティーの向上、サプライチェーンの強靭化など、危機管理やリスク管理担当者が関与する領域は年々拡大している。変化する社会状況にあわせ、担当者はどのように学び、備え、対応することが求められるのか。森総合研究所代表の森健さんは、自治体と企業で危機管理担当者としての経験を積み、現在はコンサルタントとして、企業や団体の危機管理の支援を手がけている。自身の経験を踏まえ、危機管理の担当者にどうアドバイスしているのか、話を聞いた。
2026/07/27
-






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方