自民党と日本維新の会による連立政権では、維新が掲げる「副首都」構想に関する検討が進む見通しとなった。東京一極集中の是正や大規模災害時の首都機能確保が目的で、各知事はその行方を注視している。これに関して、首都や副首都以外の地域を含めた「オールジャパンの政策をおろそかにしないで」(愛媛県の中村時広知事)といった声も出た。
 三重県の一見勝之知事は、東京が被災するケースに備えるためにも「副首都を定めることは望ましい」と歓迎する考えを示した。富山県の新田八朗知事は「首都のバックアップ機能という意味では賛成」としつつも、「これだけで東京一極集中の是正ができるとは思わない」との見方だ。
 副首都構想の内容がまだはっきりしないこともあり、神奈川県の黒岩祐治知事は、仮に大阪を副首都に位置付けたとしても「何がどう変わるのか、今の段階ではよく分からない」と語った。
 一方、東京都の小池百合子知事は副首都構想について「しっかり都としてなすべきことは、していきたい」と述べるにとどめた。 

(ニュース提供元:時事通信社)