環境省は5日、今年4~11月のクマによる被害者数が全国で230人(速報値)だったと発表した。2023年度の219人を上回り、過去最多となった。今年4~10月のツキノワグマの出没件数も3万6814件で過去最多。統計開始以降、初めて3万件を突破した。
 クマの被害で死亡した人は13人で、これまで最多だった23年度の6人を大幅に上回っている。都道府県別の被害者数は、秋田66人(うち死亡者4人)、岩手37人(同5人)、福島24人(同0人)と続いた。
 環境省は、冬眠の時期を迎え出没は減少するとみているが、被害防止対策を引き続き徹底するよう呼び掛けている。 

(ニュース提供元:時事通信社)