高市内閣は発足から一夜明けた22日午前、本格的に始動した。北朝鮮のミサイル発射を受け、高市早苗首相は急きょ1時間半ほど予定を早めて9時すぎに首相官邸に入り、関係省庁が集めた情報について報告を受けた。迅速な危機対応をアピールした形だ。
 この後、首相は記者団に「国民の安全に万全を期すため、防衛相と外相に引き続き必要な情報の収集・分析を行うよう指示した」と語った。
 公務を挟み、首相は改めて記者団の取材に応じ、政権運営の抱負として「決断と前進の内閣。しっかり意思決定をしたらスピードを上げて前に進む。懸命に働きたい」と強調した。
 午後には副大臣と政務官の人事を予定しており、詰めの調整も進めた。
 新閣僚も公務を本格的にスタートした。茂木敏充外相はウクライナの地雷除去を支援する日本政府主催の国際会議に出席。「地雷対策はウクライナの復旧・復興へつながる包括的、長期的なプロセスの重要な要素だ。広く国際社会で支えなければならない」と訴えた。 
〔写真説明〕北朝鮮のミサイル発射を受け、記者団の取材に応じる高市早苗首相=22日午前、首相官邸

(ニュース提供元:時事通信社)